結局カレー

デンデラの結局カレーのレビュー・感想・評価

デンデラ(2011年製作の映画)
2.4
Twitterでちょっとバズってたので便乗視聴。「姥捨山には、続きがあった。」というなかなか気になる設定。みんな”強いババア”って言葉に惹かれてアマプラに見に行ったよね。

まぁいざみてみたら皆んなの言う通り熊映画だった。熊しか勝たん(ガチ)だった。
ババアたちは確かに強い。野山で生まれ育って家庭のために働き続け子供を育てあげる強さがある上に70歳になって厄介払いで山に捨てられた悔しさがエネルギーになり挙句死の瀬戸際から這い上がる根性をみせてくるもんだから、これはもう強いと認めなざるを得ない。
仮にこれがジジイ同士だともっと仲間割れを起こしたり支配関係が強まるだろうけど、生きるために共存を選べるとこが実にババアらしい。老いて個の力が弱まっても再び束になることで個が頑丈になってくる。老いと孤独は遠ざけた方が良いと学びました。

強いババアの復讐快進撃かと思ったら、老婆たちが最後に無力さを思い知る断末魔みたいな映画だった。でも捨てられたあのとき命を落としていた方が良かったのか?死ぬ間際の言葉が「デンデラ」だったのは、希望を託す思いがあったからじゃ?とも思う。人間夢でも復讐心でも目指すものがあると強くなるんだなって思った。私も強いババアになりたいし、リスペクトを込めて”ババア”と呼びたい。