結局カレー

魔女の宅急便の結局カレーのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.0
意外にもちゃんと見るのは小学生以来かも?な魔女宅。35年前の映画とは思えない色褪せなさ。キキとジジが旅立って空を飛ぶ始まりのシーン、「ジジ、ラジオつけて」からのルージュの伝言からのタイトルバック。至高すぎる。なんだこのワクワク!余談ですけど私もドライブのときはルージュの伝言をBGMにしてます。笑やっぱりユーミンは最高だし久石譲は神。

久しぶりにみたら想定外に泣いちゃった。笑 小さい頃はキキとジジかわい〜ぐらいの感想だった記憶なのに、キキとジジの経験があまりにも新社会人あるあるすぎて刺さった。初仕事の失敗とか、人に認められる嬉しさとか、いろんな人に助けられるありがたさとか、頑張っても報われないことがあるってこととか、スランプとか、つらくてもちょっと食べたほうがいいってこととか。忘れたくない感情がいっぱい詰まってた。

魔法がなくなったら何の取り柄もない、なんてことはなくって、こんなにも誰かのために頑張れるキキはすごく素敵。ジジの言葉が聞こえなくなっても、ここで生きていく覚悟を持ったキキはすっかり成長した顔つきになってた。

「落ち込むこともあるけれど、私、この街が好きです」いいセリフだな〜。環境が変わる春に観たい作品。