結局カレー

隣人X 疑惑の彼女の結局カレーのレビュー・感想・評価

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)
2.8
初見のときはSF映画かと思ってXのチープな演出しかり都合のいい登場人物・都合いいストーリー展開に若干辟易していたんだけども本質はそっちじゃないね。(もちろんもっとスケールのある世界観で見たかったけど)

隣人X。 惑星難民X。得体の知れない存在は人々の恐怖心を掻き立て、少しでもその正体を知りたいと思う人々の警戒心や好奇心を揺さぶりメディアは格好のネタだと群がってはあることないこと書いて世間の関心を掻き立てる。”X”は私たちが思い当たるものを代入できる記号なのかも。それはコロナのような流行病だったり、人種的なマイノリティだったり。(自分と異なるという意味で)異質な存在は見た目が自分達と同じだろうと危害を加えない存在とされていようと遠ざけたくなる気持ちはわからないでもない。だからこそ正しく知らなきゃいけない。Xに寛容であるべきってことではなく本質に目を向けるべきってこと。メディアに振り回されてたらダメよね。意外にも身につまされるヒューマンドラマでした。

推し女優 上野樹里氏7年ぶり映画×虹の女神の熊澤尚人監督ということで期待たっぷりだったぶん、映画そのものとしては微妙だったかな、、設定が良かっただけで。あと近年の邦画でマスコミに対する演出が配慮を知らないクソ供的なのが多くて悪いイメージが刷り込まれつつあるな。マスコミに向ける目だってちゃんと思慮深くみていかないとな。