あいらしいマーチとくるくる巻き尺のシーンだけでも眼福眼福。
ポリコレフィルター透したら即アウトな会話のオンパレードだし、
セリフは棒読み、
アップもスローも躍動的な撮影もなし、
実年齢年上の杉村春子は東野英治郎の娘で、東野の中学時代の教え子は実年齢年上の笠智衆という力任せな設定。。色々あれだ。
。。という見方もある。
人によって時代によって表現も感じ方も様々。
この時代だから、という見方も出来るかもしれない。
しかし逆に、この時代にこの作品が生み出され受け入れられ評価されたことはなかなかなことだと思う。
4度目の鑑賞になるかな。
あちこちで云われている、
「どのシーンを切り取っても絵画的」
という訳がよくよく分かった。
音声切っても一時停止しても絵になるのだ。
いくらデジタルや映像が進化しても、写真も絵画もなくならないのは何故だろう。
小津的作品にはきっとその役割があるのだ。
カウリスマキ観ながらあらためて感じた次第。