ねこ無双

恐怖のいけにえのねこ無双のレビュー・感想・評価

恐怖のいけにえ(1980年製作の映画)
3.8
田舎町のお祭りを取材に訪れた女性たち3人組。
手違いで宿が取れず、親切な小博物館の主人の案内で彼の自宅に泊めてもらうこととなる。
館長は妹さんと二人暮らし。妹さんは怯えた様子でどこか変だ。
そしてひとりまたひとり消えてゆく(3人しかいないけど)。
猟奇性が強い作品です。

都会っ子が田舎で酷い目に遭う厭村系ホラー?って思ってたら、意外とお祭りはただの背景に過ぎず。
隠されていた者の正体については今ならその設定は問題になりそう。

怖がらせる男がぴったり横に貼り付き、バーバラバックを精神的に参らせてる顔をひたすら撮り続ける恐怖シーンの箇所はちょっと長めでしつこい気がします。
ここのテンションはちょっとおかしい。
後半の恐怖演出はオーソドックス。

悲劇を呼ぶ歪んだ欲望、虐待など忌まわしい記憶。
鑑賞後のもの悲しさよ。
バーバラ・バックの恋人が添え物にしかすぎなかったり、虐待を打破しようと女性が立ち上がる場面は新しい?

監督さんはピーター・フォレグ。別名ダニー・スタインマン。
この人はダニー名義で13金シリーズでは異彩を放つ新・13日の金曜日を監督している方です。