ねこ無双

バーバリアンのねこ無双のレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
4.3
オンラインで民泊を予約した女性。
激しい雨の中たどり着いた民泊先の一軒家にはダブルブッキングで先着の男がいた。
そこから始まる恐怖の体験。

前半は先入観を利用した展開。
ビル・スカルスガルドが効果的。
そしてこの後どうなってしまうの?ってハラハラでぐっと物語にひきつけておいて、新たなキャラクターであるジャスティン・ロングの登場でガラッと雰囲気を変えるのがうまい。

ジャスティン・ロング登場序盤の見せ方から、その男の軽薄さが伝わるキャラ紹介。
『Mr.タスク』もこんなようなキャラだったような?
そして彼の持つ物語からあの家へのつなげ方もすごくよい。
欲に目がくらんでるのか?彼が異常事態って全く勘付かないとこがつぼではある。
「3メートル、まじか!」の能天気なセリフにその軽さが凝縮。

ほんとに展開にわくわくさせられて…
でも驚きの展開のようで、観終わって振り返ってみると、確かにみなさんに言われてるようにあれはあの映画で観た、あれは…って既視感のある話だったんだ。
なのに、なんでこんなわくわくさせてもらえたのか不思議。

この手の話はもともと凄く好きなジャンルだったせいもあり、一番わくわくしたのは、あの扉の先に行くところ、そしてアイテムを次々と発見してくところ。
暗闇の中のチラ見せがすごくうまい。チラ見せされることで情報収集しようとしてぐーっと画面に集中してしまう。

評論家たちが近年で最も恐ろしい映画体験と絶賛した?はちとオーバー過ぎやしないかいと思うけど、面白い映画観た〜という満足感ありました。

ところで物語序盤から女主人公が利用する宿泊サービスAirbnb。
どうやら宿泊場所を求める旅行者と、家または部屋を貸したい人とつなぐオンラインサービスらしい。
映画だと情報が足りなさすぎて、実際行きついてみるとぎょっとしたりするような不手際があったりする。これ実際に起こったら嫌だろうなあと思ったり。