ねこ無双

野獣死すべしのねこ無双のレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1969年製作の映画)
4.0
連投につきスルーしてください
(,,ᴗ ᴗ,,)ペコ


🐾
シャブロル監督作。
子供を殺された男の復讐の軌跡を描く。
復讐者の複雑な心理描写は細やかに感じたけど、今まで観たシャブロル作品で感じた不条理だったり、気味悪かったりな心理ものとは違い、とりわけストレートなミステリーと感じた。

楽しげに道路を歩く子供のカットと、運転に集中せず車内でイチャつく男女のおり混ぜカットでイヤな予感しかしない序盤から惹きつけられる。
悲劇のあと、静かに悲しみを押し殺す父親チャールズは決意を日記にしたためる。
その日記がまた復讐のキーとなる。
広がる海原を背景に、ブラームスの歌詞から引用された主人公の言葉が重なる場面。
タイトルに隠された意味に復讐への虚しさが募ります。

ー 野獣死すべし
ー だが人間も同じだ
ー どちらも死ぬ運命だ


🐾
クロード・シャブロル監督の日本未発表作が3本CS放送されることを知って歓喜してました(他1本は日本発売あり)
ありがとう!ありがとう!スターチャンネル!
それ東京の劇場で公開されて観に行けず指咥えて羨んでたやつです!
今年は奇しくもルチオ・フルチ監督の日本未発表作の『野獣死すべし』も公開された(まだ観れてない 涙)

『野獣死すべし』
『一寸先は闇』
『十日間の不思議』
『肉屋』