円柱野郎

ダ・ヴィンチ・コードの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ロン・ハワード監督は相変わらず映画の組み立てが上手いと思った。
実に分かりやすい演出をしてくれる。
特に蘊蓄なんてものは、文字媒体ならともかく、映像で物語の流れへ自然に入れようとすると凄く難しいと思うんだけど、かくも簡単に映像化して話の流れで描いてしまうとは。
まあ確かに、多少の宗教に関する予備知識は必要だとしても、この情報量の多さから考えれば凄く良く纏め上げてる。

ストーリーは、“これが事実なら(西欧)世界はひっくり返る”と言えるショッキングな内容。
でもその要素を映画として楽しめるかどうかっていうのは、キリスト教に対する信仰心の強さでかなり左右されるのかな。
信仰心の強い人は不愉快だろうし、知らなければ何が大変なのか分からないだろうw

“可能性の問題”とすれば、この話が描くような陰謀が有るのかもしれない。
そういったワクワク感を楽しめる人には凄く良い映画。
でも、「あるのかもしれない」という前提で物語を受け取る以上、ラストのワンカットは結論を限定してしまって、俺にはファンタジーな結末過ぎたかなと。
存在をにおわせるくらいで良かったかもね。
円柱野郎

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