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ビッグ・フィッシュのkazu1961のレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.4
「ビッグ・フィッシュ」
原題「Big Fish」
2004/5/14 公開 アメリカ作品2018-154
再鑑賞

ティム・バートンらしい、幻想的でかつメッセージがしっかりとしている素晴らしい作品ですね。ティム・バートン作品の中でも大好きな作品です。
前年に父を亡くし、子供を授かったティム・バートンの自身の物語とも取れる作品で次作の「チャーリーとチョコレート工場」と同様に、父と子の和解というテーマが根底にあり、この作品で新境地を開いたと言われてますね。
老エドワードが語る若き日のおとぎ話のような回想シーンは非常に華やかな色調で、バートンの常の手法であるファンタジー性が押し出されている一方、彼が病で死に行く現実のシーンは落ち着いたトーンで作られた対比構造が見事ですよね。いつも奇矯な人物は数多く登場しますが、現実世界をそのまま舞台として描いた作品は実質初ではなかったでしょうか。
音楽や俳優陣の演技も本当に素晴らしい。ダニー・エルフマンの感動的で時にコミカルなスコアが映画を盛り上げます。そして俳優陣。 主役のエドワード演じるユアン・マクレガー(若かりし頃役)とアルバート・フィニー(老後役)が本当に素晴らしい。 ユアン・マクレガーが最も出演してますが、大げさな面白話をコミカルに演じていて楽しいですね。そして奥さんを演じるアリソン・ローマンとジェシカ・ラングの二人も素敵ですし、複雑な心境を演じる息子を演じたビリークダラップも素敵でした。
人生、最期に本当に自分が納得した死期を迎えることができるのはこんな幸せはないのではと思いました。父と息子の絆をティム・バートン流の解釈で感動的に表現した良作ですね!!

死期の近づく老いた父エドワードの看病に里帰りしたウィル。父の得意なホラ話ではなく本当の話を聞きたいというウィルに、父は若き日に巨人と旅に出た話を語るのだが。ティム・バートン監督がダニエル・ウォレスの同名小説を映画化。アルバート・フィニー扮するエドワードの若き日をユアン・マクレガーが、ジェシカ・ラング扮するその妻の若き日を「マッチスティック・メン」のアリソン・ローマンが演じる。
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