great兄やん

エンター・ザ・ボイドのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
3.5
【一言で言うと】
「“肉欲”と”記憶“の旅」

[あらすじ]
東京にやって来たオスカーとリンダの兄妹。しかし、麻薬ディーラーのオスカーは警察に追われ、銃で撃たれてしまう。オスカーの魂は体から離脱し、愛するリンダを追いながら、東京の夜の街をさまよい始めるが...。

いや〜これは凄い映画を観たぞ😅

ギャスパー・ノエ作品は『クライマックス』を去年劇場で観たんですけど、今作はそれ以上にブッ飛んでるし、観ていて本当に頭がおかしくなる(^^;;

ただ観ていてどこかテレンス・マリック作品を観ているような感じがあったり...きっとテレンス・マリックが今作を撮ったらとんでもなく神秘的な映像になるんでしょう。
まさしく今作はテレンス・マリック作品の真反対を行ったような映画でした。

とにかく映像が凄いというか、本当に観ていて吸い込まれそうな感じがする映像でした。
麻薬中毒者がみている世界って、あんな感じなんでしょうかね🤔...まぁ少なくともシラフでもあんな映像を延々と見てたら気持ち悪くなってくるので、実際にはあんな体験は絶対にしたくないんですけど(ーー;)

それでもオスカーが死んだ後に浮遊する魂の視点がとても幻想的で、死後の世界ってあんな感じなのかなって思ったり、終盤の輝かしいSEXシーンなどなど😅なんか子供の頃に疑問に思ったことが一気に解決したような気がします(^◇^;)
まぁこの映画を観るにはそれなりの大人の階段を登らなきゃいけないんですけど😏

でもやっぱり2時間半近くをあの映像で乗り切るのはかなりダレるしメチャクチャキツい😫
ストーリーも無いに等しいし、終始なんの脈略もない映像をガンガンと流しまくるので、イメージとしては『2001年宇宙の旅』を初めて観た感覚に陥りました。

ただ冒頭のオープニング映像は最高にブッ飛んでて、今まで観た映画の中でもメチャクチャカッコいい始まり方だったかもしれない!!😳
しかし、それ以外は体力との勝負になるので、あまりオススメはできません😔

それでも観てみたいって方は、まず手始めにこちらの動画を見てください

https://youtu.be/wNtxgxYY7sI

少なくとも、自分は今日で10回以上見てます😅