俳優の夢を諦め、その日暮らしの生活を送っている青年・砧涼介。借金返済の為、日給5万円の運送アルバイトを始めるが、その実は、死体等ヤバい荷物専門の運び屋だった。ある日、砧は捉えられた殺し屋「背骨」の移送を依頼されるが、とあるミスから彼を逃してしまう。
「いや、誰が主役やねん」とツッコミたくなるほど主役の妻夫木の影がうすい。何をするにしても優柔不断で、自分の意思が弱い。いわゆる「自分の人生において主役を張れてない人間」の役だったのでコレはコレでアリなのだけど。
それに対して、安藤政信、永瀬正敏等、脇を固める俳優陣がカッコいい。特に安藤政信の張り詰めたようなキレッキレの演技。もう、なんか本物の殺し屋っぽい。
見所は高嶋政宏のクレイジー（笑）なサディストっぷり。ぶっ飛んでます。変態です。最近、兄弟揃ってヤバい奴の役が多い気がします。
もう一点は、砧の魅せる最高の演技。コレに関しては詳しくは言えないけれど。兎に角、それまでの全てが「前振り」になるような演技でした。
