シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

誘惑のアフロディーテのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)
3.6
ウディ・アレンお得意のラブコメディ。今回はギリシャ悲劇的な、人間にまつわる運命の皮肉と不可思議。悲劇の構図を換骨奪胎して、コメディに変える匠の技です。
ウディ・アレン夫婦が養子を取る。養子の母親が気になってたまらないウディが母親に近づく。が、母親の職業はあまり褒められたものではなかった…。ウディは止せばいいのにお節介を焼き始め…。
おばか揃いの登場人物がドタバタしてるようで、神の視点ではどこか繊細なんだよなあ。例えば浮気をしても互いに傷つけ合う事はない。別に浮気ウェルカムって訳ではないのだが、相手そのものを否定する事がない。思いやりがある。人間に対する根本的な不信感がない所が良いのですよね。
神慮はそんな人間たちの愚かしくも優しい営みを嘉し給う。