ふしみあい

荒野の七人のふしみあいのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
4.0
かっこいい…!七人の男たちの生き様を目に焼き付けろ!
七人の侍そのままだった。途中で少しだけ物語の改変はしてたけど、セリフとかキャラの設定とかほとんど同じ。
でも、七人の侍は湿気を帯びた、勧善懲悪だけど一筋縄ではいかない、どこか暗い重い話だったのに対して荒野の七人はカラッと爽快、ガンマンの美学、憧れの男たちの背中を最後に明るい音楽で終わっていく、という正反対の印象を受けた。お国柄の違いとか、風土や気候の違いまでもが映画に出ていて面白い。

面白かったけど、やっぱり映像や撮影の技術が進歩した分、迫力はマグニフィセントセブンに軍配があがる。また、複雑で曖昧な感情を最後に視聴者にも残していくという点では七人の侍の方が好きだった。
でも三人のメキシコ人の子供に慕われ、死んでいったおじさんがすごく好きで涙が出た。

もうどうやったってかっこいいのはわかってる、七人が馬に乗って走っていくのを広角で一枚に納める構図とか、村人宴開くの早すぎて襲撃されてるやん!てなるとことか、悪の盗賊集団の総統、仲間の顔全然覚えてへんやん!とか、美女が無言で迫るのに男はやっぱ弱いな!とか細かいところがすごく好きな映画だった。