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戦場よさらばのmichiのレビュー・感想・評価

戦場よさらば(1932年製作の映画)
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ダラダラ長いセルズニック版を先に観たので、脇役のキャラが薄く、やけに淡々と進んだ。
まぁ、どっちが良いとかもなく、そもそもアーネスト・ヘミングウェイ自体が私に合わないんだろうという結論に至りました。小説も全部読めたためしがないし、映画化された作品もいくつか観たけどどれもイマイチな印象で。

ただ、終わり近くにカフェで妻の無事を祈るゲイリー・クーパーの演技が素晴らしいんだ!本作のフレドリックはロック・ハドソンよりさらに自己中で嫌な感じの男に描かれていたけれど、あの表情だけはぐっと気持ちが引き寄せられる。一緒に泣きたくなる。

でも最後のトリスタンとイゾルテの「愛の死」で興醒めした。なんかわざとらしくて残念でした。
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