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E.T.のkoyaのレビュー・感想・評価

E.T.(1982年製作の映画)
4.5
この映画は、学生の時、映画館に観に行ったのですが、ものすごく混んでいて最前列の左端という席でスクリーンはほとんど見えなかった覚えがあり、これがまともに観た最初かも。

『ジョーズ』が大人の映画だったのに比べ、この映画は子供の映画です。
子供向けという意味ではなくて、この映画の中の大人は子供たちのお母さんだけが最初からちゃんと映る唯一の大人で、E.T.を追いかける大人、学校の教師とかは、逆光で顔が見えない、顔を見せず一部だけ、宇宙服のようなもので顔が見えないとかで、エリオット、兄のマイケル、妹のガーティ、この3人の子どもたちがほとんどという映画。

驚いたのは、妹のガーティが、まだ6歳だったドリュー・バリモアで最後のクレジット見て、初めて、あれが???とびっくり。
私、大人になったドリュー・バリモアしか知らなかったもので。
一番良かったのは、ガーティが初めてE.T.と出合った時の

「ギ・アアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー」

という悲鳴だったと思う。兄たちはあわてて口をふさぐけれど、あの悲鳴は観ててびっくりだ。

この映画は後の色々な映画に影響を与えたと思うけれど、金城武と鈴木杏の『リターナー』のエイリアンはもろE.T.。

子ども達が自転車に乗って、車の大人たちを翻弄するあたり上手い。
そして、あのテーマ音楽にのって自転車が宙を飛ぶところでは、思わず涙が出てしまう。背景は満月。

E.T.が何者で、といった背景を描かなかったのが良かったですね。
ただ、少年が異星人と出合う、という実はシンプルな話です。
やはり、若い頃のスピルバーグ監督ってセンスあるし、天才だと思います。
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