けんたろう

灰とダイヤモンドのけんたろうのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
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日光とサングラスのおはなし。


嘗てを懐かしむ標的と暗殺者。成るほど立場や歳は丸で違ふ。けれども何処か似た存在。火を貸し、貸され。其んな二人の定めは何んとも悲し。
然うして主人公の葛藤。恋ひと定めとの間で揺れ動く其の感情。矢つ張り悲しい奴である。

ポオランド映画史上最も重要な作品とされたる本作。終盤の光り差す暗き部屋のシヨツトに、強く惹かれた。