若干８歳にしてこの板挟み

父親から母親の死を知らされ、その事実を知らぬ弟からは母の所在をしつこく問われる

上にも下にも良い顔を見せながら、それでも自分自身も母親の死に対して全て飲み込めたわけでもない

身体は傷つき、心は悶え苦しむ


愛情が欲しかった

ただ愛情だけが欲しかった・・・

【 パパはミーロだけを愛してる...
ぼくはママのところへ行く 】

原題「 Incompreso (=誤解) 」
〝あの子の苦しみを分かってやれなかった〟

イギリス領事である父と、その息子 ｱﾝﾄ"ﾚｱ...
妻を亡くし、次第に歯車が崩れ始まる⚙
誤解が誤解を生み、日々積み重なる想い。
そして、やがて待ち受ける悲劇⚡︎🤕⚡︎
ラストに味わう喪失感がまるで...
僕は"セミの抜け殻" movie😫❣️笑


★ 兄：アンドレア８歳
ただただアンドレアが可哀想😔
"幸せのフリ" はとてもつらい。
未完成の作文がとにかく切なくて苦ちい。
父への想いがいっぱいに詰まってる。
気付いてあげてほしかったな😢

★ 弟：ミーロ４歳
アンドレアのことが大好きで、いつも一緒。
無邪気で生意気、そんでむちゃ可愛い。
無邪気であるが故の小さな "反抗" と "嘘" 。
悪意がないのは百も承知。
でも、アンドレアを苦しめたのはミーロの嘘。


未完成の作文が.. 詩が... 🥺→😣→😭
終盤はずっとココロがやられる(´･ω･｀)。
父親に求めたモノはたったひとつ、
愛してるという証拠、 "愛情" 。(´∩｀。)ｸﾞｽﾝ
切ないけど、どこか美しい作品なので是非🥺



━━ 小さな瞳に 涙のヒカリ、
ママの想い出がきらめいた🤱🏻━━




P.S.
人によっては、言うことを聞かないミーロを
蹴り飛ばしたくなるシーンあり( •̄ .̱ •̄ )...
心を清らかに保ち鑑賞せよ。笑

• #求めたのはたったひとつ。
• #有名小説映画化
• #すべてはタイミング。
• #けいくん∞掘り出し物マーケット

フィレンツェ駐在の英国領事は妻を亡くしたが、そのことは息子の兄のアンドレアにだけ話し、弟ミロには内緒にしておくことにする。兄は母の死にショックを受けて心を病んでいたが、父は病弱な弟ばかり気にかけ、兄には甘えることも許されなかった。ある嵐の夜に、ミロが「ママは死んだ」と言い出した。当然アンドレアは秘密を守っていたが、父は彼のせいにした。親子のすれ違いも一度は修復の方向へ向かっていたが・・

美しい庭、寄り添う音楽、繊細なアンドレアの心を映すような風景美は、ガラス越しに映し込み、そのハザマのさみしさを不在のママの席を映し、切ない音が寄り添う。兄にだけ告げられる母の死、しかしそれを受け入れるためにバックアップしてくれる大人は居ない。

ミロはまだ4歳である。母の記憶はそこまで鮮明ではない。しかしアンドレアは8歳で、母と過ごした時間を鮮明に覚えており、それだけに心に追った傷は深いのだ。

病弱な弟ミロを過保護に育てる父と周りの大人たち、アンドレアはやりきれないさみしさを何でもないふりして、自分ひとりで解消するしかなかった。それでも無邪気なミロはかわいい。何も知らず笑顔で寄ってくるミロのことはしっかり守らなくてはいけない。父より弟との時間を過ごし、父以上に彼のお世話をすることを強いられている。アンドレア演じるステファノ・コラグランデ君の繊細な演技が光る。微妙な子供心を兄という立場の強さと交差させ、深い悲しみを従順な子供という枠の中に落とし込む。兄は我慢するしかない。いつだって「si,papa」と答えパパのいうとおりにする。

当事者にはわからないことが、外の人には気が付くことがある。叔父という立場で外から見れば、父親が見えてないことが見えたりする。
4歳年上でも兄もまだまだ子供だ。そんなアンドレア一人に負わせた母の死の事実。それでも子供は親が好きだ。何をされても親を無償に愛す。そんな子供の思いに大人は大事なものを気づかされ、子育てしながら親も成長していくのだ。

父もまた母の死に嘆き、その悲しみの渦にいる。悲しみは分け合えば少しは楽になれる。それが同じ悲しみならなおさらだ。
大事なものはいつもそこにあると、それが当然になり、慣れてしまい、大事さに気が付かないことが多い。そうしてその大事さに気が付くのはいつだって失った時だ。失ってからでは遅い。大事なものはいつも傍にあること。いつだって上を見るのではなく、自分の隣を見つめ、大事なものをそうしてその存在を、日々新鮮に抱きしめ続けなければならない。