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招かれざる客のtjZeroのレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
4.1
裕福な白人家庭。帰省した娘が、突然婚約者を連れてくる。彼は15歳も年上、しかもバツイチ…そして黒人。
現代でもハードルが高そうだが、製作当時(1967)としては我々では想像できないほどショッキングなテーマだったのかもしれない。
リベラルな新聞の社主である父親は、”理想と現実”の間で悩み、先を急ぐ娘はディナーに婚約者の両親を招き、その夜の飛行機でハネムーンに発とうとしてしまう。
両家の父母、若いふたり、間に入る司教…わずか半日を描くドラマの中で、それぞれのキャラクターの心の揺れ具合が、丁寧に繊細に汲み取られていく。
おっとりとしたユーモアが全編に漂っているし、品があるのもいい。初老の夫婦を演じた、(私生活でもパートナーだった)スペンサー・トレイシー&キャサリン・ヘップバーンの演技が絶品!
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