もじゃ

007/慰めの報酬のもじゃのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.5
「あなたは怒りの為に我を失い、誰彼構わず傷つけてる」

ダニエル・クレイグ版の2作目。ボンドはボリビアに迫る巨悪を倒せるか?

前作の出来事をしっかり引き継いでるキャラ造形。心に傷を追ったボンドだったけれど、今作では自暴自棄気味に人殺したり女性を扱ったり、冷酷さ軽薄さの理由付けがされる。同じ様に復讐に燃えるボンドガールを通して、復讐の虚しさを感じたりもする。しかし主軸の話は地味だ。ボリビアの水資源だ。宇宙から太陽光で攻撃したり、世界の核ミサイルを自由に発射できるシステムとかじゃない。地味なんだ。そんな必死に戦わなきゃいけないんだっけ?と思ってしまう。

地味なストーリーのかわりアクションは激しい。ガツガツと見ていて痛いし、息を飲むほど宙を舞う。本シリーズは生々しいアクションとボンドの内情が主だから他は敢えて切り捨てる、みたいな。
作品時間も短い。伝えるべきことが少なかったのか。前作で受け止めた重さに比べると肩透かしかもしれない。

削ぎ落として無駄を省きました、っていう作品。
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