うどん

ザ・エージェントのうどんのレビュー・感想・評価

ザ・エージェント(1996年製作の映画)
3.6
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"家族"モノに弱い…。

今作のトム・クルーズは、自己中心で、どちらかというと"かっこ悪い"。だが、この頃の若いトムはかっちょええ!そのイケメンぷりに、レネー・ゼルウィガー演じるドロシーがくらくらするのもわかる…。そして、今作のレネーは「ブリジット・ジョーンズ」以前なので若くて美人さんで、これまた驚き。

そんな自己チューなトムは"提案書"のせいでクビになり、彼についてきたのは、ドロシーと、そして唯一のクライアントのロッドだけ。
ドロシーの息子君がとっても愛らしくて心掴まれた!ロッドはおしゃべりがうるさすぎるが、自己チュー・トムに優しく助言する姿、愛妻家の姿に、"いいヤツじゃん"となってしまった。
今作のトムは"やらかし"トムだけど、ドロシーとその息子君、ロッドたちと関わる中で、仕事とプライベートで何が大切なのかに気づいていくストーリーに、ほっこりした。ロッドがいいヤツだから、終盤のくだりから目がうるうるしてしまった。

そして、トムのあのセリフ…。鑑賞前から知っているセリフだったが、ぐっときた…。それまでの自己チュー・トムへのモヤモヤが一気に晴れるくらい、最後の最後に掴まれたあああ。

アメフトというスポーツ界の厳しさを交えつつも、その中で大切なものを見つけて抱き続けることの温かさを感じさせられる、良作でした。
うどん

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