しめじろー

ブルース・ブラザースのしめじろーのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
4.3
事前情報なし、めちゃくちゃ面白いらしいという噂だけで見ました。めちゃくちゃ面白かったです。頭おかしい(褒め言葉)

物語は1人の男が刑務所から仮出所するところから始まる。黒スーツ黒ハットにサングラスというイカツイ格好だが、小太りな体型も相まってどこかユーモラスだ。そんな男を車で迎えに来たのは、同じ格好をしたノッポな男。2人の男が無言で対峙し、ここでタイトルカットである。(ダサかっこいい。)
ストーリーが進むとどうやら2人の育った孤児院が税金滞納で閉鎖の危機らしく、数日中に5000ドル用意しなければならないことがわかってくる。成り行きで立ち寄った教会で、2人は神の啓示を聞く。バンドだ!ライブだ!今タップを踏むイエス様が見えたぜ!!…そんなこんなで5000ドル稼ぐために、2人はバンドメンバーを集めてライブを開催しようと動き出すのだった。
…というストーリーは正直二の次、この2人のめちゃくちゃな行動がひたすら楽しい2時間です。テイストとしてはMr.ビーンをもっと激しくしてR&Bミュージカルにした感じ(?)。登場人物みんな我が道を行っており、予測不可能でシュールでツッコミどころ満載、どういうことww何この状況wwの連続です。本当にキャラクターの勝利という感じで、黒スーツの2人が並んで街を歩いているだけでなんか面白いんですよね。いちいちカットがお洒落で、真似して歩いてみたくなります。そこにソウルフルな音楽と頭おかしいド派手なカーアクション(どうやって撮ったの?)がこれでもかと加わり、カオスてんこ盛り、ご機嫌エンターテイメントの完成なのでした。

レビューまでカオスになってしまい悔しい限りですが、これシーンを挙げて面白さを説明しようとしても絶対に伝わらないやつだと思います。この絶妙な面白さ、しょうもな映画が好きな人はぜひ見てほしいです。