じゅ

キック・オーバーのじゅのネタバレレビュー・内容・結末

キック・オーバー(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドライバー(メルギブ)と少年とその母が匿名(もしかして俺が聞き逃した?)なの、なんかそんなん好きだな。もしかしたらドライバーとの共通点を持たせて、運命共同体であるようなことを表していたのかなあ。
少年の母は夫に巻き込まれる形ででかい懲役刑もらったみたいなこと言ってたり、ラストシーンでドライバーが自分のような者は平穏に暮らしていけないみたいなこと言ってたり、またいつかみんなで沈んでく運命を示唆してるように見えた。
(その辺のセリフは本作の視聴直後に別の試聴したせいで早くも記憶が淡淡の淡になってしまった。)

エル・プエブリート刑務所、El Centro de Readaptacion Social de la Mesaなる実在した刑務所がモデルとのこと。
囚人の校正を促す狙いで所内での時間を家族と過ごすことを認められていたそうだけど、もはや看守に賄賂を渡せば誰でも出入りできるようになってたとかなんとか。作中では文字通り"小さな町"の様相だったけど、実際飯屋とか美容室とかレンタルビデオ屋とかさらには盗品を売る店なんかもひしめき合ってたという話もあるくらいなので実際そうだったのかも。作中の"小さな町"じゃ堂々とやばい薬を打てる店があったり娼婦まで買えたり、なんならカジノにVIPが集ってた。

少年がハビに狙われる所以になったボンベイ型の血液、いわゆるABO型で分けられる各抗原と赤血球を結びつけるH抗原なるタンパク質を持ってないんだそう。
抗H抗体ってのを持ってて、非ボンベイ型の血液と混ざるとその血液が持つH抗体と反応して溶血を起こすんだとかなんとか。
作中では50万人に1人って言われてた気がするけど、ググったら100万人に1人って言われ方の方が多く見かけるような感覚ある。民族柄だろうか。インドのボンベイに多いからそう名付けられたらしいし。

そのボンベイ型の少年から肝臓を掻っ攫おうとしたハビけど、ドライバーに阻まれて手術が中途半端のまま放置。あれ腹かっ開いたまま死んだんだろうか。突入した警官隊の誰かが見つけただろうけど、びびっただろうなあ。俺なら腰抜かす。
じゅ

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