ドルフィンキック

マッハ!参のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

マッハ!参(2010年製作の映画)
3.0
レンタルDVDにて、鑑賞しました。
「え、これで終わりなの・・・。」って言う感じのブツ切りエンディングで、中途半端に終わった「マッハ!弐」からの続でした。
一応、決着がついたので、スッキリはしましたけど、出来としては、普通でしたね。
アクションが少ないって意見をよく見掛けますが、トニー・ジャーが動けないときは、他の役者さんが頑張って、動いていてくれたので、それほど、アクションの分量が少ないとは、感じませんでした。
時間も、お手頃だし、テンポも、それほど、悪くなく、退屈することはありませんでしたが、タイの時代劇に馴染みがないので、作品の世界に入り難かったとこと、少し暗くて、重たい作品でしたね。
あと、途中から、ファンタジーっぽくなって来て、結局、何が言いたいのか?よく分かりませんでした。完全に迷走してしまったって言う感じ・・・。
アクションに関しては、肘、膝を駆使したムエタイ殺法はもちろん、象の牙しがみついて、振り回されたり、象の背中から象の背中へと移動したり、秘拳「踊りの舞」で敵を翻弄しまくったり、ドドっと、足踏みしながら、前進する民族舞踊のような力強い型は、斬新且つユニークで、中々面白かったり、ダン・チューポンとの夢の対決も、見れたので、割と、見応えはありました。二人の手技の応酬が少し、カンフーっぽくて、カンフー映画ファンとしては、ニヤリとしてしまいました。
ただ、「マッハ!」や「トム・ヤム・クン」と比べると、あっと驚くような、度肝を抜くようなインパクトのある、映画を見終ったあとに、印象に残るようなアクション&スタントが少なかったのが残念でした。前方宙返り蹴りやサマーソルトキックやオーバーヘッドキックなどの超人的な技も、器械体操の技術を活かしたバク転、跳ね起き、ハンドスプリングなどの宙返り系のアクロバットも、ブレイクダンスやパルクールなどのエクストリーム系のアクションも、本作では、見ることが出来ませんでした。
プラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品の第一作目の「マッハ!」は、アクロバット満載の格闘映画で、傑作だと思いますが、「弐」と「参」は、少し落ちる気がします。
まだ、トニー・ジャーは、監督業には、手を出さない方が、いいのかもしれませんね。
でも、これからも、トニー・ジャーを応援しています♪