馬井太郎

マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生の馬井太郎のレビュー・感想・評価

3.0
90歳を超えてなお元気な老婆が、テレビ・ニュースショーのゲストとして出演していたのを見たことがある。
人生訓を聞かせてもらう趣旨のインタビューで、キャスターが、こんな質問した。「悪魔って、どんな顔をしてると思いますか?」
お婆ちゃんは、即座に答える。「悪魔ってね、とっても、きれいな顔をしてるんですよ」。
ははあ、なるほどなあ、ある意味で言えてるんじゃないか、とそのとき、感心したことを思い出す。

「悪魔」とは何か? この定義は、人それぞれ、おまかせするとして、この「マンディ・レイン」はその仲間のひとりとして、十分な資格があるだろう。
前もって渡されたシナリオを、俳優は熟読して役作りに専念する。
マンディ・レイン役をもらった「アンバー・ハード」の無表情・クレイジークール、貧演技が、その深読みした結果であって、監督がOKしたなら、それはそれで、正解なのかもしれない。
だが、私には、どうもそうとは思えない。彼女の演技の無さを、監督が諦めたのではないか。プロなんだから、そんなことは、絶対無い、とは、別な自分が叫んでもいるが。
なんとしても、見方は、いろいろあるものなので、興味が湧いたら、ぜひ一度観ていただきたい。
アンバー・ハードの美貌と肉体だけは、必見・美しい。だから、これは、彼女のプロモ映画だとも云えるのである。