日本は、バブル期以前、「JALパック」で、海外旅行が身近になった。
東京・大阪以外でも、地方でも農家を集めて団体を組んで、ハワイ・グアムなどにでかけていった。そのメニューの中心のひとつに、「買い物ツア>>続きを読む
封切り以来、10年ぶりに観た。
冒頭から眼が覚めるシーンが続く。モザイクを使わない裸体はやっぱり、いい。
実話が題材になっているとのこと、そういわれれば想い出す、あの事件・・・。
渋谷・円山町と聞>>続きを読む
前評判を聞いて、つられて観た感想は、残念ながら、大いに期待外れであった。それは、その後、何度か観たものの、変わるものではなかった。
大原麗子の横恋慕、アルコール中毒吐血死(自殺?)が空(くう)をきる、>>続きを読む
義理の父親は、釜焚き(かまたき)からたたき上げた蒸気機関車の機関士だった。昭和天皇が東北をご訪問された時に乗られたお召し列車を、短い区間ながらも運転の栄誉を賜ったことが、生涯の自慢であった。記念に授与>>続きを読む
わたしが通った学校の国語教師は、永井荷風のことを、何故か、あまり良くは語ってくれなかった。独身を通し玉の井通い、そんな経験やらを小説にして、1952年の文化勲章を授かったことに納得できなかったのか、と>>続きを読む
内容は、ごくありきたり、江戸時代に舞台をかりたよく観るラヴロマンスだが、この上映時間は、並みの映画ではない。133分とは、かなりの長編もので、下手をすると観客を飽きさせかねない時間である。
大金を投じ>>続きを読む
ジャズ・ミュージックは、即興演奏が命の音楽、気分のおもむくまま、極端には何をやってもいい、とまで云われる。
もうずいぶん前になるが、ピアノソロを聴きに行ったことがある。演奏がクライマックスになって、徐>>続きを読む
皇居の敷地内に、御前会議などに使われる地下壕が発見され、さらに、1945年8月15日正午の玉音放送用の録音は、2テイクあった、という。これはつい最近新聞・テレビ報道された記事である。これが、本当に戦後>>続きを読む
この、二人並んだポスター、特に、ムン・ソリの、小首を傾けたポーズが、いい。軟焦点(ぼやけ)効果も成功している。見かけはどうあっただろうとも、二人の心は固く結ばれている、素晴らしい写真である。
刑務所を>>続きを読む
1964年10月10日、アジアで初の第18回東京オリンピックは、日本晴れのもとで、その幕が切って落とされた。雲ひとつない快晴になって、本当によかった、と、いまあらためて、その幸運をかみしめる。
翌年、>>続きを読む
森のなかの道を馬車が通る。鈴を鳴らしている。この鈴が、どこに付けられていたのか、わからない。もしかしたら、それは、馬にではなく、バックミュージックとしての効果音だったのかもしれない。これが、意外な緊張>>続きを読む
朝、映画情報サイトを閲覧していたら、たまたま本編に突き当たった。何と、ミア・ワシコウスカ主演ではないか。
朝飯をさっさと済ませ、初回上映時間の2時間前に劇場の窓口に行くと、空席はこれだけです、と言われ>>続きを読む
このポスターをよく見ていただきたい。
頭髪が既に薄くなったショーン・コネリーの、無理やり作ったような顔と比べると、オードリー・ヘップバーンの幸福いっぱい笑顔は100万ドル以上にも値する。なぜか、中年オ>>続きを読む
映画チャンネルを合わせたら、たまたま、まさしく今から始まるところだった。
信条とはオーバーかもしれないが、映画でも舞台劇でも、始まるまでは大きな期待感を抱かないことにきめている。どんなに前評判が良く>>続きを読む
まず、このタイトルが、いい。
映画館の前を通りかかった時、ふと眼にとまったポスターだった。監督名と、でんでん、の名前だけは眼にしたことがあっても、作品を見たことはなかった。他の出演者は、失礼ながら、>>続きを読む
追う者追われる者、どこかで、いちど、遭遇させる、というアクション・サスペンスもののシナリオ作りの基本がある。
観る者だけが知る優越感とスリルとでスクリーンに吸い込まれてしまうわけだ。
両名とも、そうと>>続きを読む
甘い食べ物、たとえば、お汁粉などを作るとき、砂糖と一緒に、塩をほんの少々いれると、甘さがひきたってくる。昔は、スイカにも薄っすらと塗ったものである。相反する砂糖と塩の効果、子ども心に驚かされた記憶がよ>>続きを読む
トニー・スコット監督作品を期せずして2作連続で観てしまったことに、後で気がついた。(1作目は、「トゥルーロマンス」)
暴走するGEAC4400CW型、追走するEMDSD40-2型など、鉄道ファンをドキ>>続きを読む
記憶がかなり薄れていて、しばらくして、ようやく20年ころ前に観ていたことを思い出した。歳をとったものである。たった一人の女優・パトリシア・アークエットも、47歳になってしまった。殆ど無名に近かった彼女>>続きを読む
90歳を超えてなお元気な老婆が、テレビ・ニュースショーのゲストとして出演していたのを見たことがある。
人生訓を聞かせてもらう趣旨のインタビューで、キャスターが、こんな質問した。「悪魔って、どんな顔をし>>続きを読む
一週間ほど前に、日本の古い時代劇モノクロ映画を、テレビでやっていたのを観た。一対一の決闘シーンで斬られた浪人、やや間をおいて頭から血を流し、地面に、顔を下にして、ばったりと倒れる。このとき、刀を握って>>続きを読む
売春防止法の完全施行は、1958年4月だから、この映画は、その2年前のもの、ということになる。(正確には、1957年4月施行、とある。1年間の猶予は、商売替えへの配慮であった)
警察が認めた公娼窟は、>>続きを読む
長崎県沖合の端島(通称:軍艦島)が、世界遺産登録に手を挙げたという。遠望すると、その名の通り、本当に軍艦のようにみえる。
同じような島がフランス、ラ・ロシェルの沖合に見える人工島「ボワイヤー要塞」で>>続きを読む
1959年11月から放映されたテレビ西部劇「ローハイド」を見たことのある方は、どのくらいいらっしゃるだろうか。この時の「ロディ」役が、イーストウッドだった。この長寿番組が終わった後に、引っ張りだされて>>続きを読む
コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、いつものように、学校の放課後時間に合わせて、息子を迎えに行く。ところが、いつまで待っても、息子は、門の外に出てこない。先に家に帰ったのかもしれない。・・・急いで>>続きを読む
なにかあると、「腹を切る」という風習は、日本だけだと、私は思うが、読者諸氏諸兄にあっては、いかがだろうか。
腹を割って話そうじゃないか、焼肉料理代は自腹を切ったよ、などなど、命にかかわらない日常語とし>>続きを読む
初めて映像化する天皇役を誰にするか、クランクインの前夜にようやく決まった、というエピソードが残っている。監督渡辺邦男は、明治天皇・嵐寛寿郎(アラカン)しかいない、彼以外にこの役は務まらない、と固執した>>続きを読む
NHK-BSでの放映を知って、見逃すまい、スポーツクラブを休んで、がっちり、観た。
少年のころ、封切館でのオンタイムを思い出したけれど、殆ど記憶にない。チャンバラ・戦争ものは、薄々あるものの、人間ドラ>>続きを読む
ボディビルで鍛え上げた肉体を売り物にした俳優は、アメリカには大勢いる。シュワルツェネッガーも、そのひとりで、共通しているのは、なぜか、セリフが短い、というか、長ゼリフが殆ど、ないことだ。アクション・ス>>続きを読む
映画の見どころのひとつ、造られた当時の、または舞台となっている時代の生活様式・文化がどのようなものだったかを知るところにある。
1939年制作、太平洋戦争直前の時代、若者は、兵隊にとられていた。出演者>>続きを読む
ラーメン、支那そば、中華そば・・・店によって呼名が変わる食べ物は他にもいっぱいある。この映画も、「赤穂浪士」という別タイトルがあって、実は、どう違うのか私にはわからない。(違うのは、役者だけ?)
ちな>>続きを読む
シベリヤ横断特急列車、季節は厳冬期だが、夏ではだめだったろうか、とふと、思ってみる。撮影隊にとっては数倍も楽なはずだ。
・・・うーん、でも、やっぱり、冬だろうな、厳冬期しかない。積雪・厳寒、広大な密室>>続きを読む
登山に熱中していた若かりし頃(今も若い、つもり)、一度だけ標高のあまりない冬山を単独行したことがある。垂直岩登攀の技術はないので、普通の尾根道だったが、当たり前のこと、夏山とは全く違う山容になっていた>>続きを読む
アルフレッド・ヒッチコックは、1899年生まれ、19世紀の人だった(活躍はもちろん20世紀)。ニックネイム:「サスペンスの神様」。世に「神様」と呼ばれる人の多いなかで、私は、彼のこの冠に賛成派のひとり>>続きを読む
この映画の舞台となったサイパン島とフィリピン・ミンダナオ島の中間に、「パラオ諸島」というところがある。この中の「ペリリュー島」は、日本軍が占領支配した最南に位置する小さな島で、太平洋戦史の中でも、最強>>続きを読む
映画は、まず、わかりやすいことが、第一だ、という持論がある。劇場未公開とのこと、いろいろ事情はあるにしても、まず、この単純明快なだけで私の満足感ラインを突破した。
初めて見る役者が多い中で、エリザベス>>続きを読む