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三大怪獣 地球最大の決戦の群青のレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
3.4
日本では異常気象が続いていた。その時ある国の姫が日本に向かっていた。しかしその飛行機は爆破される。時を同じくして黒部に隕石、テレビ番組に小美人が。そして預言者と名乗る女が現れる。それぞれの点が線となる時、怪獣達が目覚める…


ゴジラシリーズ5作目でモスラ対ゴジラと同年公開。早い!
ゴジラの立ち位置が核の落とし子から敵を迎え撃つ地球代表というポジションに変わる起点となった作品。なにせ今作にはライバルとなるアイツが出てくるのだ!

登場怪獣
ラドン
モスラ
ゴジラ
そしてキングギドラ!!

ラドンは単独作で現れた阿蘇で再び現れる。単独作では絶滅したかと思われていたが他にも卵があったようだ。萌えポイントはキングギドラと戦う時、光線を避けるため岩陰に隠れるところ笑 キングギドラの攻撃を岩陰からそっと見る。当たりそうになったらひょいって隠れる笑

モスラは前作から二匹…と思いきや片方は死んだそう。あら残念。キングギドラには残った幼虫で戦う。健気さが半端ない。手足とかがないせいで口で必死にキングギドラに噛み付きます。

ゴジラはモスゴジを少々改修してます。魅力は後述。


この3匹がある敵を迎え撃つ!その敵が!
キングギドラ(どどーん)!

今作初登場のゴジラの永遠のライバルですな。炎の中から徐々に形が出来上がり姿を表すのは名シーンだ!かっこいい!元は体が青で羽根が虹だったが、あるスタッフが金星からくるんだから金色だと思っていたと言われ、特技監督の円谷英二が変えたという逸話が残っております。こちらで正解としか言いようがないデザイン!体全体の金と三つの首。強そうですよ!しかもウロコは一枚一枚手作業!CGとはまた別の苦労ですなぁ。
ちなみに鳴き声が特徴的で、ヱヴァンゲリヲン新劇場版でミサトさんが使っていた携帯の着信音になってますね。
強さはホンモノ。三日で金星の高度な文明を滅ぼし地球もとい日本にやってくる。


ゴジラとのサシではキングギドラに分があり、モスラ担当の小美人でさえもモスラでは勝てないと言わしめる相手。これじゃどうするんだ⁉︎

小美人「一つだけ希望があります」

小美人「ゴジラとモスラとラドンと力を合わせて戦うのです」

な、な、な、なんだってー!

いや知ってたけど笑 しかし改めてこの展開を鑑賞したらテンションはだだ上がりだった!今までの作品観てて良かった!

人類の脅威となるラドン、暴虐の限りを尽くしたゴジラその二匹がモスラの仲介で協力するだと⁉︎マジかよ!
しかしゴジラとラドンは敵対するばかり。キャッチボールとかやり合います笑 ゴジラの萌えポイントはココです。こん時からゴジラの攻撃方法に投石が加わった気がするが逆に怪物っぽい動きがなくなって行くわけだけど…
一方モスラは行き交う岩と一緒にラドンとゴジラを交互に見ます。可愛い笑
続いてモスラは二体の説得を試みるが全く聞き入れない。この時のゴジラのおれは知らねー!とでもいうような顔の向きが爆笑ものです。
しかも小美人がモスラの言葉を通訳するので怪獣達の会話を聞いて人間達も辟易するシーンもあってシュールな笑いになっています。確かにゴジラの最初の像からは離れてるけどこれはこれで可愛くて良いんじゃないかなと思いました笑 あと股間を攻撃されて手で覆います笑

そしてラストバトルは今までいがみ合ってた怪獣たちが協力するわけで今までの戦いとは一味違う。それがとても良かった。

人間ドラマもドキドキ(若林映子さん的な意味で)できるものなので初期のゴジラの中でも良作だと思います!
群青

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