我が名は加藤保憲！
帝都に仇なすもの也！
目覚めよ！将門の怨霊よ！
巨大な霊場である
帝都東京を舞台に、
破壊の化身加藤保憲を
止めんとする将門の
流れを汲む者たち…
「帝都物語」
荒俣宏原作の陰陽道や風水、そして呪術を組み合わせた幻想魔伝である帝都物語。かなりの長尺の小説を無理やり縮めたこちらは、ある意味よんだことがないと混乱するし、何故というフラグが立ちまくる怪作（笑）
まぁ無理無理だからなぁ…。でも良い部分が2つあるんですよね。1つ目は魔人加藤保憲が正に原作のイメージ通り。この方しかいないと言う怪優嶋田久作。デビューでございますよ…。原作ファンで映画の予告を見た瞬間…うわぁ…加藤保憲だぁ…みたいな。陸軍のマントと帽子がこれほどあう方はいないですよ。怪優さんとして今も強面を活かして出演されています。先日パリピ孔明に出てましたわ。
2つには監督が実相寺昭雄監督だったこと。やすい特撮もカメラアングルや光の入れ方で何処か怪しげなイメージを演出してくれますからね。紙に清明印やドーマンセーマンを書き鬼とかす式鬼もＣGなんざあるわけないのでストップモーション撮影で今みると味がある。地脈、龍脈の考え方や一部特撮は◯ ただ将門の首塚の特撮セットは最悪でコントになってますわ…。
シナリオが、壊滅的にひどく、どうにもならないレベルでもの凄いキャストが泣いてます…大河ドラマと新しいお札の顔の方を勝新がやってますし、西村晃さんも出てます。原田美枝子さんのリンとした魅力も◯か。主演は人気絶頂時の石田純一…（笑）特撮映画向いてない…。
久々に見たらあまりの出来に、可愛くなってしまった感じがあります（笑）やっぱり嶋田久作さんに尽きるなぁ…。
