ギルド

アナザー プラネットのギルドのレビュー・感想・評価

アナザー プラネット(2011年製作の映画)
4.1
SFと贖罪を題材にしたヒューマンドラマ映画で、何を映すか?ではなくどう映すか?で映画の世界が素晴らしくなるかを端的に表した素晴らしい映画だと思います。
 
  映像の中の色や風景に記号らしきものが散りばめられ、撮り方も魅了されるシーンがいくつかあったので興味深いショットに魅了されると思います!
また彼女のキャラクター描写も明るさと暗さを持ち合わせた独特さを持っていたので、彼女なりの考え方や贖罪のアプローチ含めてストーリーの辿り方も地に足のついた感じが興味深くて良かったです!

 2つの惑星という並行世界のコンセプトを地に足のついた感じにした部分もさながら、ハッピーエンドかバッドエンドかよく分からないストーリーの結ばれ方、戻れない後悔のある人生に抗えるのなら貴方はどうしますか?という問いかけが個人的に凄く好みでした。

 全体的に記号を紐解く解釈を託される映画だけど、シンプルで見応えのある作品が見たい人にオススメできる作品です。
物語の全容があまり掴めなくても、映画の中の青を基調とした映像と日常の孤独の反映した映像の拘りに楽しめると思います。
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