このレビューはネタバレを含みます
世界観はいいものの、メタファーまみれで結局何が伝えたかったのがよく分からなかった「ビバリウム」に比べて、かなり意図が分かりやすいような構成になってる。
むしろ、アバンの「遺体」に関する会話が意図的に明かされないことと、怪しげな行動を隠さない家政婦の描き方で、「そこが繋がってくるんだろうなぁ」っていうのが丸分かりだったし、そこからさらに予想を超えてくるような展開がなかったのが残念。
呪いのきっかけになるノミまみれの犬がかなりの汚らしさで、富裕層の子供向けのファッションショーという上級国民層に呪いをかける存在として説得力があるのが良かった。
特に、幻覚を見る→ノミに寄生される→真っ赤なバックにタイトルがドン、という冒頭の演出は大好き。