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パラサイト・バイティング 食人草のNeCoのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

旅行の締め括りに古代遺跡へ足を運ぶ四人の旅行者と弟を捜索しに向かう一行らが踏み入れてはならぬ領域に侵される
現地住民とは言葉を交わせず、不可解な食人草によって一人、また一人と命を蝕まれていく

個人的には食人草が自ら花を震わせることによって電話の呼び出し音、人間の声を真似て誘き寄せるといった描写が生物的な特徴も盛り込んだ気味の悪さがあって良かったと思う
人間が極限の状態に陥ったとき、時間をかけて思考する余裕もない状況で次々と判断を迫られる尊厳的な恐怖と想像を絶する不安感がよく表現できてる
感覚を持ったまま足の骨を石で折り、更にはナイフで切断する描写、自らの皮膚を切り落としてまで中で蠢く蔦を取り出すような描写、大々的な怪我やアクションよりもこういう不可避な状況で自傷に迫られるようなものが一番見るに耐えない

ラストは多少予想がついてしまうような伝聞式の巻き込み方ホラー
ある程度フィクション感が強めなので、サクッと胸糞映画を観たいなら良いかもしれない
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