踊る猫

ベンジャミン・バトン 数奇な人生の踊る猫のレビュー・感想・評価

4.2
『パニック・ルーム』あたりからデヴィッド・フィンチャーがどんどん遠のいて行くような気がしていたので、あまり期待をせずに(失礼!)観たのだけれどなかなか面白かった。原因のひとつとしては、この映画はかなり起伏に富んだ作品であるからということが挙げられるだろう。 80 年という歳月、第一次世界大戦集結から現在に至るまでの波瀾万丈な人生が綴られており、ストーリーテリングの妙からこちらを飽きさせることなくのめり込ませて行く。デヴィッド・フィンチャーならではの冷ややかな映像の質感というのもあって、結構楽しむことが出来た。ブラッド・ピットが相変わらずいい演技をしている。デヴィッド・フィンチャー監督でブラッド・ピットが出演というタッグ、といったこちらの期待を上回るものとして成立していた。
踊る猫

踊る猫