aty

村と爆弾のatyのネタバレレビュー・内容・結末

村と爆弾(1987年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

日本統治時代ってこんな感じだったんだ。みんなすごく日本語を理解してるし、話すのも上手。特別悪い感情も抱いていない緩い雰囲気があって、台灣人のことがもっと好きになった。

日本人が主婦の訓練をする場面が好き。鬼畜米英はあそこが大きいので、気をつけるように!このくらい大きいんだ!(酒瓶を股間に当てる)そこで主婦群が笑っちゃうところも良い。

終始緩い雰囲気が続くと思いきや、そこはやっぱり戦時中。飛行機が飛べば爆弾が降ってくる。耕した畑は荒らされ町の財産であるところの牛は奪われてしまう。

あと、日本人が疎開にやってきて、魚の丸焼きを食べているところを覗き見して、末っ子が泣いてしまう場面も好き。「魚美味しいそう…」で泣いちゃうなんて、可愛すぎる。それがあるからこそのラストシーン。

爆弾を運んで魚を持って帰ってくるという、アホみたいな現象に、奥さんたちは失望するけれど、子供たちは大喜び。みんなで並んで一人一匹の魚を頬張るシーンは心がときめいた。
aty

aty