ゾンビと言ったら誰もが真っ先にこの映画を指すだろう超有名作。考古学教授の別荘に遊びにきたカップル2組に3人家族1組。楽しく過ごすはずが件の教授がうっかり古代エトルリア人を復活させる呪文を唱えちゃってめっちゃ干からびたゾンビが大量出現し皆逃げ惑う。
カラカラの死体に気前よく蛆を振りかけた不気味なゾンビ。この映画の見どころは、すきあらば裸になるんマイケルのお母さんと見た目は子供、よく見ると小さな大人2のンマイケル。お母さんは脱ぐことが生きがいのような方で他「ベネツィア殺人事件」など数々の映画で脱ぐか殺されるか脱いで殺されるかしてる。今回もベットで夫と励んでいる時にンマイケルちゃんがやってくる。「ンマイケル！ダメよ！」とわざわざ起き上がり胸をみせる。そのままベットでシーツでも巻きつければ見えないのに、わざわざ歩いてガウンを取りに行くが羽織らない。そして溺愛する息子ンマイケル。よく見ると立派な大人顔だが全体的に小さく声も変。お母さんを慕ってるというか胸やら足の付け根をまさぐるやら気持ち悪く、お母さんの叫び声「ンマーいけーる！」のセリフとともにゾンビ3 の名物である。汚いゾンビ、気味の悪いンマイケル、エロいけどおばさん。
長らく消息不明だったンマイケル役の人が最近イベントに姿を現し、DVDの特典に入っていた。ずっと今ごろどうしているのかなぁと思っていたので、とても嬉しかった。
それとDVD特典ではこの映画の舞台となった別荘の現在の様子を解説付きで紹介する映像が入っていた。イタリアの17世紀に建てらてたというこの館は今も、この映画や1974年ウド・キア主演の「処女の生血」で使用された当時とほとんど変わっていなくて感動した。イタリアの安く作った映画が雰囲気のある良い感じに仕上がるのはこうした本物の建物や調度品を使用していることも大きく関係していると思う。

• #やかんなし
• #ンマイケル

ゾンビ映画ファンからカルト的な支持を得ているというのも納得、個人的に大満足だった

やる気のない叫び声をあげてゾンビに食われるおっさん

拳銃を1歩も動かず乱射して何の抵抗もせず叫びながら食われるおっさん

とりあえずおっさんが笑える

目からミミズや蛆虫が溢れ皮膚はズルムケ、緑や茶色の体液を垂らすゾンビの造形は申し分無い出来栄え

本作と同時期に公開された『サンゲリア』を意識したようなガラス片が眼球に突き刺さるシーンも登場

そして何と言っても最大の見所はマイケル少年の乳輪噛み切りシーン(厳密には少年ではなく3〜40の男優が演じている)

それにしても、ここまで投げやりなラストは久々でした

• #絶品マカロニゾンビ

考古学者のエアズ教授は、古代エトルリア文明の呪術を研究し解読、古代の死者を蘇らせて襲われてしまう。バカンスの為に教授の屋敷を訪れていた縁者の男女たちも襲われてしまう…というストーリー。
ロメロの「ゾンビ」に便乗した「サンゲリア(ZOMBIE2）」にさらに便乗する形で勝手に続編名乗った低予算・早撮りで製作された悪名高いまかろに・ゾンビ映画の亜流続編第3弾です。
「蘇った死者たちに屋敷を訪れた男女が食われる」以外の事がマジで怒らないストーリーはスカスカですが、何とも言えない婦の魅力というかパワーに満ちていて記憶に残る怪作です。
登場するゾンビは「サンゲリア」系の腐乱ゾンビで、実際に「サンゲリア」の影響大ですね。眼球木片串刺し思いっ切りパクったシーンもありますし(こちらはガラス片で顔切り裂かれますが)「地獄の門」のジーノ・デ・ロッシが特殊メイク手掛けてますが、腐乱ゾンビメイクは干乾びた粘土細工みたいで、以下にも作り物然としてますが、そこにミミズや蛆虫這わせたりしてて気持ち悪さを出そうとしてます。各個体ごとに頭部のパーツが微妙に異なっているのは妙な拘りを感じさせます。また、今作のゾンビは脳味噌も腐ってそうなくらい腐乱してるのに、鎧戸閉めようとしたメイドの手に鉄釘投げつけて動けなくしたうえで鎌で首を切り落としたり、物置みたいなとこから斧持ち出して来て、屋敷の扉や塞がれた窓を打ち壊そうとしたり、丸太を持ち出して来て扉を打ち破ったりと頭脳プレイと協力プレイを見せてくれます。終盤の修道院ではローブ着て顔伏せて人間のフリしたりもします。更に柱登って上階から侵入しようとする個体も出たりと中々に行動パターンが予測不能です。内蔵引きずり出しのお食事シーンは勿論ありますし(しかも割と長めに見せてくれます)、鎌で首切断やゾンビの手が剣で切断されたりとゴア描写も力入れて盛り込まれてます。撃たれたゾンビの胴体から腐汁が出たり、傷口から飛び散る鮮血アじっくり映す演出はフルチのキメのカットを真似たのかな？ライフルの銃撃による頭部破壊や石や剣でゾンビの頭部破壊したりと頭部への攻撃も結構盛り込まれてますね。
そしてゾンビ以上に見る者を引き付けるのがピーター・バーク演じるマザコン少年マイケルですね。身長や体型は子供なのに、顔はダリオ・アルジェントみたいな老け顔で声も大人で、強烈な違和感となってみてるこちらの印象に残ります。実際は子役起用できないので子供に見える25歳の俳優使ってたそうで、キャラも母親に親子以上の愛情を抱いており、部屋に入りこんで母親のベッドシーン見たり、隙あらば母親のスカートの中に手を突っ込もうとするなど、ゾンビを余裕で越える怖さとキモさを見せてくれて、それもまた強烈に印象に残る要因になっています。ゾンビになった彼が母親のオッパイ喰いちぎるシーンは間違いなくこの映画最大のハイライトシーンでしょう。
序盤では濃厚な濡れ場を盛り込んでるのもこの時代のイタリア映画の特徴のようですね。
結局最後まで見ても誰が主人公なのかはっきりしないけど、「どうせ最後は皆死んじゃうし」と製作陣も明確に主人公決めたりキャラ深掘りする気はサラサラ無かったんじゃないかなと思わせます。
ストーリーはスカスカですし、演出も冗長な所もあって決して面白い映画ではないんですが、いろんな点で強烈なインパクト残して妙に記憶に残り続ける作品ですね。ゾンビマニアならやはり必見の作品ではあるでしょう。