ふしみあい

アンドリューNDR114のふしみあいのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
3.7
結構ツッコミどころは多い。後半のテンポが良すぎたり、逆に前半のもたつきが気になったりするものの、この映画に込められたこの先どんどん寿命が延びてくであろう時代に生き続ける意味とは、みたいなテーマがバンバン出てくるのが逆に好感度高い。

また、200年も生きたアンドリューを120分の映画に収めようとするとどうしても一気に時を超えなければならない。だけど、そういう世代を超える人と人との繋がりが心地よかった。
サムニール、イベントホライゾンのせいで、絶対なんかあるやん…と思ってたけどまあしっかり爪痕は残してた。

アンドリューに人間の体(ロビンウィリアムズ)ができてからはロビンウィリアムズの独壇場だった。彼が出てくるのはきっとこの映画の半分にも満たないけれどやっぱり存在感がすごい。

話が割と単純だったのと、もっとロボットが暴走して〜みたいな展開を期待していたのに、めちゃくちゃ心温まる物語だったのに拍子抜けしたのと、テーマが分かり易すぎたのにちょっと冷めた目で見てしまった。でも普通に泣いてしまった…。

失敗をして自分を知ること、愛する人とともに生きる喜びを体験すること、自分の生きる意味を探すこと、こういうことをなんの自我もないはずのロボット・アンドリューが求め、見つけるハートウォーミングなSFでした。
なぜかずっとAIがちらついてた。あのSFはすんごい切ない…。