なかなかドラマティックな展開。
ジンジャーロジャースとドリスデイが姉妹役ってところでも嬉しくなるが、内容はKKKによる殺人現場を目撃した姉と、その犯人である男が妹の婚約者で、しかもお腹には赤ちゃんが、、、。

本作はよくクラシック映画のドキュメンタリーで取り上げられており、存在は知っていた。ロジャースが追い込まれていくサスペンスものを想像していたが、どちらかというと人間ドラマの色が濃いように思った。

兎に角、妹の婚約者のクソっぷりが目に余る😡。KKKを取り扱っているが、その背景やら歴史やらというのは飾りみたいなもので、うまく機能はしていない。画的なインパクトは生んでいるけど。

ロジャースの熱演に目頭が熱くなった🥺。
スコアは彼女に🙇。

新婚の妹に会う為に訪れた町で、KKKの一団による殺人を目撃してしまうジンジャー・ロジャース。互いに目撃者、加害者であることを割とあっさり明かしてしまうので、対面でのサスペンスは弱い。途中で法廷劇へ移行してしまうこともあってか、切り返しや人物の動かし方の単調さばかりが目に付く。わざわざ消灯しての小競り合いも、あくまで誘拐への契機という感じで画的には面白くならない。

陰影を効かせたバキバキなショットの数々は良かったし、殺人事件を目撃したものの保身に走るか真相を語るかで苦悩するジンジャー・ロジャースの熱演も良かったのだけれど、肝心のKKKが黒人を一切襲わないしその黒人も画面に殆ど出てこないという構成が腑抜けに感じられてあまり乗れなかった。終盤も事件を巡る葛藤が妹の婿(KKKの一員で、彼の存在が主人公が警察などに真相を告白できない最大の原因に)がキモいという話題にすり替えられて正義と生活の狭間でどちらを選ぶかという決断を期待していたこちらはがっかり。

ラストはクズな妹婿が大暴れしてストーリーがしっちゃかめっちゃかになっていた。

それにしてもロナルド・レーガンはこんな映画にも出ていたんだな。