1873年、強盗に婚約者を殺されたヴァーン（アーサー・ケネディ）は犯人を捜すうち、フレンチー（メル・ファーラー）ら無法者たちを匿う女アルター（マレーネ・ディートリッヒ）にたどり着く。ヴァーンは彼らとともに過ごしながら犯人を探るのだが、思わぬ展開が待ち受けていた。

フリッツ・ラング監督による、ちょっとダークな西部劇。
しかし、同じラング監督のウェスタンとしては「西部魂」の方が面白かった。

こちらはミュージカルではないが、歌で綴られる西部劇だ。少しだけだが、マレーネ・デートッヒの歌も楽しめる。
彼女の存在感が大きい分、悪党たちがちょっと霞んでしまったし、銃撃戦に緊張感がないのが残念だった。

そして、メル・ファーラーはカッコいいんだけど、主役のアーサー・ケネディが悪人顔でイケてないし、復讐まっしぐらに見えないところがイマイチだったかなー。

終わってみれば、やはり彼らの悪事と憎しみに満ちた生活の中で友情は成り立たないし、みんなが大切なものを失ってしまう。
まさに “憎しみと人殺しと復讐の物語” だ。

ギャンブル

婚約者を強盗に殺された男ヴァーンが敵討ちの旅に出る……

復讐の物語

雰囲気ある西部劇

追うもの追われるもの
攻防が見応えありました

歌声
マレーネ・ディートリッヒの感じはやはり良いです

研ぎ澄まされたテンポの良さは西部劇でも発揮されるが、歌で繋ぐ斬新さ。変わっていて面白かった。

物語はラングが好みそうな無力な人間の犠牲による、復讐劇。

途中、ディートリッヒの存在感があり過ぎて、話の内容が飛んでしまったが、テンポが良かったので、クライマックス手前で「あー、そうだった、そうだった！」と思い出せた。


ディートリッヒのジーパン姿！
なんだか貴重に感じた。