案の定、このレビュー数の少なさよ・・。まあ、分かちゃあいたけど。

チ・ジニって、あれだけイケメンなのに、やっぱりヨン様世代のご年配層の韓流ファンの方々に人気が偏ってるのかな？

「チャングムの誓い」を筆頭に、連続ドラマには出まくっているのに、何故だか極端に映画出演作（少なくとも日本で鑑賞可能な）が少ないイメージが強いチ・ジニ。そんな数少ない作品を制覇しようと本作もレンタル。

これまで見てきた作品では、役どころのせいか堅い表情しか見せていない彼の喜怒哀楽が珍しくも堪能できる。但し、テイストがコメディなので、やはり、彼のような硬派なイケメン俳優には少し役が合っていない。

強引に例えるならば、高倉健主演のコメディ映画なんて想像できないのとある意味同じ。

韓国のイケメン俳優の中でも少しファニーフェイスなクォン・サンウは「探偵なふたり」シリーズ、童顔のカン・ドンウォンも「彼女を信じないでください」なんかのコメディ作品も似合うし、イメージに合った良い脚本選びをしてる。

そう、本作もそうだけど、チ・ジニは良い映画作品に恵まれていないイメージがあって、とにかく勿体ない。

チ・ジニと同系統の容貌でコメディも無難にこなせているのは、自分の中ですぐに思い浮かぶのは、とにかく器用なチャン・スンウォン、脚本で成功している「ミス・ワイフ」のソン・スンホンくらいかな。

ストーリーの導入部分は凄く良い雰囲気で、チ・ジニ演じる主人公の親友かつ弟分の役どころにヤン・イクチュンってのは素晴らしいキャスティング。案の定、ヤン・イクチュンは、「告白」「詩人の恋」「息もできない」のどの役柄にも被らない演技で存在感が抜群。正直、本作のチ・ジニは彼に食われてしまって損してる部分も大きい。

家出をした妻を探す道中で出会う濃いめのキャラを演じた俳優陣の演技も良いのだけれど、この時代に製作された韓国コメディは、ちょっとドタバタ感が強めで個人的には少し苦手。終盤で明かされる妻の家出の理由がわりかしシリアスで夫婦の互いの想いという結構重めのエンディングを持ってきているのも、作品のコメディテイストとはチグハグな感じ。

ヤン・イクチュンの演技で随分助けられている作品だとは思うが、スーツのようなかっちりした装いのイメージとは異なり、珍しくチ・ジニが地味ながらも衣装を取っ替え引っ替え、タンクトップ姿の見事な肉体美も披露しているのでファンの方なら見て損は無いかもね。

エンディングロールでは、この手の作品によくある爆笑NGシーンなんかも一応流れます。

監督のイ・ハさんは2006年「女教授」から4年後にこの２作目を公開。
2023年現在３作目は作れていません。
超シュールな初作から、今度はドタバタコメディ。まー今回もシュールと言えばそう。
主役はどちらもチ・ジニさん。
今回は相棒にヤン・イクチュン氏とイ・ムンシクさんなんでね、もう言い訳は効きませんわな。

・・・言いたいことはわかるというか、最後まで観れば監督・脚本のイ・ハさんの雰囲気はなるほどと。
個人的には面白く”なくはない”です。
人間のだらしなさや緩くて迷惑をかけるところなど、映像で観てくすぐられるわけで。裏返されるところも「おーそう来たか」なんで。

もうね、まず2作とも撮影はチェ・ジュヨンさんなんですけどね・・
ちょっと前にもちょろっと書いた覚えあるんですが、この方が撮影した作品で「いいじゃん！」ってなったのは２作。その２作ともに編集はシン・ミンギョン女史。
今回はワン・ソンイクさん。正直編集にキレがない。
そしてそうなると、このカメラは編集でフォローされないと・・

やっぱり映画って、監督だけよくてもどうにもならず。
逆に監督がイマイチでも撮影と編集がマトモだとなんとかなっちゃいますよね。
関係ないけどサム・メンデスなんて最たるもの・・失礼  😆



〈695〉

• #韓国^_^

レビュー数が少ない！！笑
邦題とジャケットのセンスの無さのせいだ…勿体ない。ヤン・イクチュンも出てるのに。

妻を捨てたつもりが捨てられたと悟った男。妻の本当の姿や過去が気になって、旧友を引き連れて妻を探す旅に出る…てなロードムービー。

おバカな展開かなり多め。
で最後には涙…。気楽に鑑賞できます。
ツッコミしまくりたい内容でしたが笑。

チ・ジニとヤン・イクチュンがおっさんなのに仲良過ぎてほっこりする。ちょいダメ大人モラトリアム系の韓国映画、近年でもも少し作って欲しいなぁ。