高校卒業を控えてはしゃぐ5人に「お前は3日以内に死ぬ」という謎のメールが届く。イタズラだと思う5人だが、仲間の一人が失踪して…というストーリー。
オーストリア産のホラー・サスペンスです。このタイトルから「着信アリ」のようなオカルトホラーかと思いましたが、実際はメールを受け取った若者達が一人づつ謎の殺人者に襲われる「ラストサマー」の様な青春スラッシャーでした。メールは小道具の一つでしかなく、メインではありません。序盤でテンションアゲアゲ状態の主人公達が車をかっ飛ばしてて何かを轢いちゃう所とか「ラストサマー」意識してますね。今作では惹いたのは鹿でしたが。このくだり物語には特に関わりなかったな。
最初の雰囲気も悪くないし、映像も綺麗でしたが、全体的に緊張感があんまり感じられず、特に盛り上がりもなく淡々と進んでいった印象ですね。
殺害シーンもグロ描写が殆どないです。水槽に顔面突っ込んで、水槽のふちで喉がドンドン切れていく所はちょっと痛々しくて良かったですね。そこ以外は特に目を引くグロ描写は無かった印象。
途中、主人公が犯人に攫われて逃げ出せたと思ったら車にはねられる所はちょっとビックリしました。ここで退場！？と思ったけどそんな事なかったな。終盤で門柱？に突き刺さる子も生きてたのはビックリ。あの状態でよく道路まで逃げれたな。ヤバそうな雰囲気漂わせて、主人公にストーカー的な執着見せるあからさまなミスリード要員パトリックはとばっちり喰らわされる形になったな。主人公助けに来たけど。
最後に登場する犯人も「誰？」という感じですが、一応、途中で通行人的な感じでちょっと登場するんですよね。夫の皮をデスマスクとして被ってる所はちょっと気味悪かった。最後まで無表情で一言も喋らない所は良かったですね。エンドロールで水中に浮かんでいる姿は哀愁感じられて良かったです。しかし何で結構昔の事故の復讐を今さら始めたのか？
面白くない！と断言するほど悪くないですけど、面白いと言えるほどでもない微妙な作品でしたね。続編盛るけどどうなんだろうか…

邦題から『着信アリ』の様なアチラ系のホラーかと思いきや、チャラけた若者が１人ずつ血祭りにあげられるスラッシャーでした。

オーストリア産ホラーと言う事でアメリカ産とは違う独自のカラーを楽しめるものと結構期待したんですが、序盤のチャラけたムードと動物への余りの酷い仕打ちにより全員に対して即死亡フラグを打ち立てました(-"-;)
この時点で私の視点は殺人鬼そのもの。
いかに料理してやろうかと♪いひひひ♪・・・いやいや。

雰囲気は数あるスラッシャー系のシリーズ物の中で最も近いと感じたのは『ラストサマー』。
早々と犯人の造形が浮かび上がるんですが、まさしく『ラストサマー』のあ奴です。
殺人鬼の正体については一応捻りはあるものの、あるズームアップシーンで分かっちゃいます。
スラッシャー系がお好きな方なら特に察しが付くシーンが織り込まれているので要注意です。
この時点で犯人探しの謎解きモードは消えちゃいますから。

後に殺人鬼の正体や動機の種明かしはありますが、手垢の付いたものなのでその辺に期待は禁物です。
動機なんて、途中で種明かししちゃうサービスっぷりです。

ちなみに序盤のチャラけたムードは最初の殺人時点で一転して暗いムードに切り替わります。
エンディングの音楽もアメリカ産とは違いスローテンポの楽曲がなかなかの雰囲気を醸し出します。

スラッシャー系がお好きな方なら楽しめるオーソドックスな作品です。
続編も新作でリリースされてるようですから、一定の評価はあったんでしょうね。
勿論続編も観賞します。

変な映画やった。メールであることがあんまり関係ないし、伏線じみて全然そうでもない要素があったり、特に序盤のテンポが凄まじく早かったり、それでいて終盤に入ると監督が変わったのかというくらいスローテンポだったりと、変な……。