ロングランミュージカルのラストステージを収録したもの。だったと思う。映画化されたほうを最初に観て、多分映画版のがわかりやすいところもありそうには思ったが何かカットされていてピンとこない部分もあるように感じていたので、気になって観てみた。
割と簡素なセットながらそれらを効果的に使っていて、何故この作品がロングランだったかわかる気がした。客との距離の近さ（物理的にという意味ではない）が臨場感になってると思う。ゆえにぐいーっと引き込まれるのも魅力のひとつだろう。
映画版は視覚的におおーと思うものもあり、舞台版は舞台演劇らしい演出におおーと思うところもあり、映画ではカットされた部分もある訳で、どちらがいいとは言いかねる。どっちも観たらいいと思う。
80年代の電子音多用の音楽が嫌いなので、90年前後が舞台のこの作品も楽曲は正直あんまり好きではなかったりもするし、ラストの歌はちょっとベタなようにも思うのだが、それでも直球でストンと入ってくる感じに気分よく降参した映画版。舞台版はそこに更に厚みが加わる感じ。
舞台裏なども収録されている。この作品の曲を作り、ダメ出しされ苦労しながらブラッシュアップし初演直前に他界してしまった方のこと、この作品を愛するファン達のことにも触れていて、作品をもう少し深く知ることができるようになっている。
ソニーピクチャーズ得意の2本セットBD出たら買おうと思っていたのだが、映画版のほうだったかが他メーカーから再販されてるのでセット販売無理だった。何でそんなことに。
