ジャケに魅せられてBGM的ながら鑑賞。

どこぞの大学の映画サークル感漂うアングルや演出と特撮技術に、矢継ぎ早な展開と大筋は解るけどごちゃごちゃしてて一本化してないストーリー展開は編集の大事さを教えてくれるある意味教本の様なSF作品。

自星の食料養殖の為地球に訪れた仲間の宇宙人達を裏切ったティーンエイジャー感皆無な主人公が地球に対しての慈愛に目覚めた理由はワンコなのかヒロインなのかは分からんが、ラストの行動はアメちゃん映画にして珍しいオチと、結構ザクザク人を殺す敵役、ヒロインもキレイだしじっちゃんもイイキャラで意外と最後まで観れる内容。

てか、食用養殖目的のゴーゴンってまんまザリガ●。
実際アメリカザリガニも食用目得てで日本に輸入されたものだったらしいし、まぁそりゃそうか。

意外と緊迫感もあってそれなり。
生き物を骨だけにしちゃう恐ろしい光線銃、あれは電気仕掛けなのね。
つーか一般人の通報だけで電力最大にしちゃう電力会社は大丈夫なのか？
まあ、それ言ったら謎の殺人鬼を精鋭部隊で待ち構えてたものの簡単に取り逃した警察も大丈夫なのか心配になっちゃうけど。
そして巨大怪獣、ただのザリガニじゃねーか。
主人公の宇宙から来た少年が全然少年じゃないし、大変な状況の中、カワイコちゃんと寝っ転がって愛を語らってていいんかいな？
そのカワイコちゃん、考えてみたらカレシいるし、宇宙少年が死んでもあっさりし過ぎでしょ。
カワイコちゃんの女友達がとっても美人。

• #ツッコミどころ満載
• #B級傑作
• #だがそれがいい

宇宙から来た青年と地球人の女性が恋に落ちる話……でいいんだよね一応？
そのへんのラブロマンスと、自分たちの生き方がおかしいことに気づいた青年が仲間を止める話が同時進行していきます。

冒頭でちょろっと触れられている程度なんですけど、主人公たちのいる星は機械が文明を支配している？　らしく、人間は親もわからぬまま生み出されて、家畜のようにただ学び、仕事を遂行するだけの存在で、規律が正義で感情がない、みたいな星らしいです。
小説とか感情を動かすとみなされた書物は大方が焚書されたらしいですが、主人公はそれを読み、自分たちの生き方はおかしいと感じるようになります。

主人公たちはいわゆる食料となる生物の牧場にする星を探しに来たようなんんですが、「文明のある星は選ばない」という決まりがあるにもかかわらず、大気組成だけ調べてパッパと地球を牧場にすることを決めちゃいます。
しかも逃げ出した主人公を追うのは仲間内でも完全に好戦的で、そのへんを徘徊していた犬や気に入らない人間をどんどん殺していきます。
いやそこはちゃんと規律にのっとれよ……とか、なんでお前そんなシリアルキラーみたいなんだよ……とか、感情に左右されない、を売りにしている人種とは思えない言動が多いんですが、敵役だからね。しょうがないね。

観た日：2022/11/17