ペコリンゴ

エア☆ドラム! 世界イチせつないロックンローラーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.0
記録。
「僕がドラムだ」

ジャケ写見ての通りのアホらしさに生暖かい視線になりながらも、意外としっかり熱いエアドラマーの成長譚。

あれは確か中ニの頃。
モテたい一心で楽器に興味を持つ年頃、僕はドラマーになりたかった。とはいえ住宅事情の制約から泣く泣く諦める事に。そんな僕はもちろんエアドラム経験者だ。

本作の主人公はダサいしヒョロい。
パワーという名前が意地悪に感じる程に、見事に名前負けだ。そんな彼のヒーローはRUSHのドラマー、ニール・パート。収入が低いパワーにドラムセットを買う金は無く、専らエアドラムに興じる日々。うーん、なんかシンパシー感じちゃうなぁ。

まぁ大雑把なストーリーとしては師匠に弟子入りしてエアドラム大会での勝利を目指すっていう、よくあるスポ魂フォーマットで、特別何か優れた作品ってことは全然無いんですが、ニール・パートの推薦コメントっていう箔がついてるのが魅力的。本人出てますしね。

…それにしても、無いのに叩くっていう誰でも出来ることにあそこまで熱くなれるなんてね。いや、カッコいいっすよ。

まぁ本物叩いた方が数億倍カッコいいんですけどね(笑)