ペコリンゴ

アントマン&ワスプ:クアントマニアのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.4
記録。
新たなる征服者

MCU第31弾。ペイトン・リード監督による『アントマン』シリーズ3作目にして、フェーズ5のスタートを飾る作品。

んー、個人的には『ドクター・ストレンジ MoM』振りにMCUを見限ろうか審議したくなる作品でした。アントマンは比較的好きなのにな…。

愛娘キャシー(キャスリン・ニュートン)が開発した装置を起動した影響で、量子世界に吸い込まれてしまったアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)ら一行が、極小世界に存在する文明に触れたり、征服者カーンと戦ったりするお話。

アントマン…ご存知の通り、身長1.5cmにもなれる最小のヒーローが活躍する作品ですが、前2作が面白かったのは、主に現実世界を舞台にしていたことが大きかった気がします。スケール小さいんだけど実はデカい…それが際立つから。

一方でこの3作目は上映時間2時間強の大半が量子世界なる現実離れした世界が舞台であり、その印象はさながら劣化版『スター・ウォーズ』のようで実存感も新鮮味もゼロ。

まるでディズニーやピクサーのCGアニメのようなルック&フィールは生身の役者が演じる必要性に疑問を感じるレベル。

ましてやミシェル・ファイファーやマイケル・ダグラスといった大御所がそこにいるのだから勿体無いことこの上ない。僕の好きなビル・マーレイの扱いも実に酷いw

クリエイターのインタビューを読むとCGを多用し過ぎないようにした旨の発言がありましたが、どこがやねん。CGしかないではないかww

まぁこの作品に限った話ではないのかもですが、個人的に感じてたアントマンの面白さを全力でスポイルしてた気がして全然ノレませんでした。彼に壮大な世界は似合わないですよ。

フェーズ5、そしてその先の6におけるサノス的なポジションとなるであろうカーンが登場しますが、あまり強大に見えなかったのも残念。ストーリーも明後日には覚えてないでしょうしねぇ。

文句ばっかで感じ悪いですね…。
ならば、

『ザ・スイッチ』のキャスリン・ニュートンが演じたキャシーは可愛かったです。

量子世界のヘンテコな生物の中で一際走り方がキモいアイツや、とある敵のビジュアルには笑わせてもらいました。

そんなところかな…。

あと本作はまだマシでしたが、IMAXやDolby Cinemaの紹介映像がピークな3Dってどうなん?w