記録。
疑うほど惹かれあっていく
『復讐者に憐れみを』から始まる“復讐三部作”、『お嬢さん』のパク・チャヌク監督6年ぶりの最新作。
唐突で恐縮ですが、
鑑賞直後の僕の気持ちで一句詠みます。
パク・チャヌク
眠くなったよ
パク・チャヌク
はい、ぶっちゃけかなり退屈でした。
夫殺しの容疑者ソレ(タン・ウェイ)と、彼女を捜査する刑事ヘジュン(パク・ヘイル)がいつしか惹かれあっていくというサスペンスロマンス。
↑は超絶カンタンに書きましたが、
実際はもちろんもっと複雑で一筋縄ではいかない物語が展開されます。
監督らしいバイオレンスやエロスは鳴りを潜めているというお触れの本作。
確かに、川で○○○○○を切ったり、ハサミで自らの○を切断したりといった衝撃的なグロ描写や『お嬢さん』のような奇天烈ド変態っぷりはありません。
が、僅かながら暴力表現はありますし、フェチズム的なエロスは割と目立っていたと思うのは僕が変態だからでしょうかw
タン・ウェイのファムファタール的な振る舞いに興味を惹かれはしたものの、僕には2人のロマンス(駆け引き)がどうでもよく思えましたし、一区切りついてなおまだ続く物語の構造もしつこく感じました。
要するに、138分の尺を集中力を途切れさせず観せきる牽引力が無かったように思います。映像は非常に美麗でした。
パク・チャヌク曰く、
今後はこういう作風だけでやっていく、という事では無いようなので、僕は次作に期待したいと思います。