記録。
夢をつかむ覚悟はあるか
『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督最新作。いや、ホントとんでもない映画観たw
時は1920年代、ハリウッド黄金時代。
毎夜開かれるパーティーで、女優を夢見るネリーと映画製作者を夢見るマニーは運命的な出会いを果たし、サイレント映画の大スターとして名を馳せるジャックはパーティの顔役。やがて映画はサイレントからトーキーの時代へ。光と闇が交差する激動の時代を駆け抜けた3人の運命や如何に…。
これは率直に素晴らしい!
まるで何かが爆発したような熱量に圧倒される映画でした。
いやね、いくらデイミアン・チャゼルの新作とはいえ鑑賞前は不安要素がチラホラ。
まず長い。3時間強。
僕の膀胱とお尻は耐えられるのかとw
そしてキャストに関するトラウマ。
たいして面白くなかった『ブレット・トレイン』(お好きな方メンゴ)に出てたブラピ、鬼つまらなかった『アムステルダム』(こっちは謝らない)に出てたマーゴット・ロビーが揃い踏み。2人は全く悪く無いんですが無駄に構えてしまい本作もダメなのではないかと…。
でもそんなの杞憂でした。
本国ではコケたらしいですが、僕はこれ凄く大好き。
言うてスケールのデカい何でもありな映画業界の内輪話。登場人物は当時の実在の俳優をイメージしてるようですが正直古すぎて全く分からんw
分かるのは『雨に唄えば』と終盤のアレくらいでしたが、特に後者は心震えました。デイミアン・チャゼル流THE 映画愛映画。僕は『エンドロールの続き』よりも断然こっちだな。
監督の作品で言えば、この半端無い熱量は『セッション』のようでもあるし、ネリーとマニーの関係性にどこか『ラ・ラ・ランド』のようなものを感じました。
メインキャスト3人の中では、ネリー役マーゴット・ロビー、そして現在フィルマで本作しかヒットしない、マニー役のメキシコ人俳優ディエゴ・カルバが非常に良き。ブラピは食われ気味だったかも。
三種の汚物総登場や乱痴気騒ぎなどの下品な描写から万人に勧めづらいですが、割と本気で映画史に名を刻むに値する映画だと思いました。