記録。
狂言か奇蹟か 信仰か権力か
ポール・ヴァーホーヴェン監督による、同性愛主義で告発された実在の修道女 ベネデッタ・カルリーニを題材にしたセクシュアル・サスペンス。
舞台は17世紀イタリア・ペシアの町。
聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされた少女ベネデッタは修道院に入る。やがて成人したベネデッタは度々キリストの幻視を見て、遂には両手足に聖痕が発現。権力を手にし、聖女として崇められる一方で、同じく修道女であるバルトロメアとの禁じられた性愛に没頭していく彼女に待つものとは…。
意外…。
僕は神だ悪魔だキリストだと宗教色が濃厚な映画は苦手なんですが、この日観た映画の中で本作が一番良かったです。
(某ヒーロー映画の5倍は面白かった)
嘘か誠か、
神の名の元に言ったもん勝ちやったもん勝ちなベネデッタ。
普通に怪しい…。怪しすぎる。
というか史実ベース つまり現実である事を考えると嘘でしか無いですし、怪しむ登場人物も勿論いるんですが、それでもベネデッタは一切怯みません。マジで鋼メンタル。その図太さ分けてプリーズw
そして皆んな脱がせたがるし脱ぎたがるw
ベネデッタ役のヴィルジニー・エフィラは超絶美しくスタイルも良い。お相手バルトロメア役のダフネ・パタキアもまた然り。
そんな2人が修道院内でエロティックにまぐわうのですからThis is 眼福。ていうかあんだけ喘ぎ声デカかったら即バレしませんかw 覗き穴まで空いとるしww
そんなインモラルさと並んでバイオレンス描写もまたヴァーホーヴェン印。鞭打ちは当然として、あの女性向け拷問器具なんか、キツいのが男でも容易に想像できます。声がもうね…(戦慄)
ロシアやシンガポールで上映禁止になるなど物議を醸しているようですし、人を選ぶ映画であることは間違いありません。
ですが、80歳を超えてなお、こんだけ攻めた映画を観せてくれるヴァーホーヴェンには惜しみない拍手を贈るべき。