記録。
「ジャズやるべ」
各種漫画賞を受賞し840万部以上もの累計発行部数を誇る、石塚真一によるジャズを題材にした同名コミックの劇場アニメ映画化作品。
テナーサックスを手に世界一のジャズプレイヤーを目指す主人公・宮本大は仙台から上京し、天才肌のピアニスト沢辺雪祈をバンドに誘う。そこに大に感化されてドラムを始めた玉田俊二が加わり、ジャズトリオ”JASS”を結成、日本最高のジャズクラブ”So Blue”でのライブ出演を目指す青春音楽映画。
原作コミックは未読。
でも全く問題なく入り込めますし、目頭が熱くなる程のエネルギーが込められた良作でした。
同世代でありながらいずれも個性的なJASSのメンバー。声優は大役に山田裕貴、雪祈役に間宮祥太朗、玉田役に岡山天音。申し分無いキャスティングです。
シンプルながらとてつもなくハードルの高い夢に突き進む3人の若者。
彼らが若さと魂を燃やすかのように奏でる音楽はジャズへの造詣の有無など関係ないレベルで一発ノックアウト!これは是非劇場で聴くべき音。
音楽担当はジャズピアニスト上原ひろみ。
JASSのオリジナル曲も彼女が手掛けています。
これが本当に、本当に本当にカッコいい…!!!
“音が聴こえてくる漫画”と評される原作を実際に音が聴こえる形で映画化したわけですが、彼女の起用は誰が何と言おうとも大成功。マジでシビレました。
一方で、個人的に残念だったのは演奏シーンにおける3D CGのクオリティ。冗談抜きでPS2レベル。通常アニメパートとの違和感が凄く、劇場用アニメとしては今ひとつと言わざるを得ません。
とはいえ、目立つのはそこくらいのもの。
圧倒的な熱量の音に包まれる超ライブ感、壁にぶつかりながらも報われる瞬間には問答無用で胸熱!
そして、個人的には主人公たち以上にオーディエンスの反応に感動…!彼、彼女らにシンクロして思わず涙が溢れだす…
あ、斜め前の席のオジサンが涙拭ってるのが見えて更に貰い泣きしたのは末代までの秘密です。