ペコリンゴ

マッド・ダディのペコリンゴのレビュー・感想・評価

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
3.5
記録。
ある日突然、パパとママが狂い出す!

ジェイソン・ステイサムの『アドレナリン』シリーズを撮った監督が贈る、ニコケイ主演のTHE B級スリラー。

ニコケイがめっちゃキレてるジャケ、そしてその邦題からしてニコケイパパがキレ散らかす映画かと思ったのですが、キレてるのはニコケイだけじゃありません。アメリカの親皆んなキレてますw

映画の内容としては、
世の親が突然アタオカになって我が子を殺し始めるという、シンプルかつモラルレスなもの。ニコケイとセルマ・ブレアの夫婦も、色気付いて生意気な娘とヤンチャ気味な息子をその手にかけようとします。

学校の外に子供を殺したい親たちが群がっている異様な光景はゾッとしましたし、出産したての赤ん坊に殺意を剥き出しにするくだりなんかは不快でしたが、直接的な描写はほぼ無くかなーり甘口。

例えば『セルビアン・フィルム』のように倫理観ぶっ飛んだ内容と描写であれば伝説になれたかもですが、制作側が良心の呵責に耐えかねたのか、この手の映画としては中途半端な印象に。

となるとやはりニコケイに期待したくなるのですが、あれ、ちょっと前半の出番少なめじゃない?w

まぁ『シャイニング』のジャック・ニコルソンを参考にしたらしいキレ芸は見応えありまして、オモチャに躓いて盛大にズッコケるとことか、爆炎に吹き飛ばされる瞬間の顔なんかは大爆笑ww

でもトータルで言えばセルマ・ブレアの方が目立ってました。これじゃマッド・マミーやんw
あと終わり方テキトー過ぎだろw

それでも当時のニコケイ的には”ここ十数年の出演作で一番のお気に入り”だったらしい。お気に入りの敷居が低すぎますが、そんなとこも大好きです。

あ、酔っ払いながら観てたんで3.5点とかつけてますが、フィルマの平均評価が妥当だと思いますよ(毒)