ペコリンゴ

呪呪呪/死者をあやつるもののペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.5
記録。
運命は、呪術で切り拓く。

『新感染』のヨン・サンホ原作/脚本、マブリー版『オーバー・ザ・トップ』こと『ファイティン!』のキム・ヨンワン監督の呪術ゾンビホラーアクション。

じゅ、じゅじゅじゅ…!!
なんて声に出して言いたくなる邦題!この映画で一番面白いのはここですね(毒)

閑静な住宅街で起きた殺人事件。
被害者と共に横たわる容疑者は死後3ヶ月経った死体であった。そんな中、ジャーナリストのジニの元に事件の犯人を名乗る男からコンタクトが。彼は死人を操って被害者を殺害したことを告白すると共に、ある製薬会社の重役3人の殺害を予告する…。

事件を追うジニ。彼女がピンチに陥った時、駆けつけたのは呪術師のソジンであった…!

…呪術と操られた死人(ゾンビ)、そして暴かれていく大企業の陰謀を軸にしたエンタメ性の高い作品。どうやらネトフリで配信中のドラマ『謗法 ~運命を変える方法~』の続編だそうで。

そっちを観てないからかもですが、
物語は薄っぺらいし、怪しい人はやっぱり怪しいしで、なんだか底の浅い作品に感じました。しかも1ミリも怖くないw

ていうか、呪が術になっちゃうとそれもう魔法と一緒なんですよね。僕の得意じゃないファンタジーの領域。分かってはいてもやっぱりノレません。

だがしかし!!
パーカー着たゾンビ軍団のフィジカルがマジでとんでもねぇwww

ターゲットを殺すためとあらば、
前傾姿勢の全速力ダッシュ、タクシーを運転(!?)してのド派手なカーチェイス…からのターゲットが乗った車に飛びつき窓を破壊!!

え?どうやって破壊?
そりゃ勿論…拳で!(21歳…では無さそう)

走るゾンビが大嫌いな僕ですが、このパーカーゾンビはビジュアルがゾンビっぽくないですし、似て非なる物と好意的に捉えました。目的を遂げると皮膚がボロボロ崩れて活動停止するという後腐れ無い感も良き。

ちなみに、呪術師ソジン役は『パラサイト 半地下の家族』でカワイイ顔してからに結構なチュッチュを見せてくれたチョン・ジソでした。カワイイは正義(結局それなw)