ひろ

カントリー・ストロングのひろのレビュー・感想・評価

カントリー・ストロング(2010年製作の映画)
3.6
シャナ・フェステ監督・脚本、グウィネス・パルトロー主演によって製作された2010年のアメリカ映画

カントリー・ミュージックを題材とした愛と再生を描いたドラマ。ジェフ・ブリッジス主演の「クレイジー・ハート」の女性版といった内容。ただ、単純に再生して再び成功を収めるといった単純な内容にはなっていない。ケリーの不安定な状態にハラハラさせられっぱなしだが、カントリー・ミュージックが落ち着かせてくれる。

ケリーを演じたグウィネス・パルトロー。神経質な役がハマっているし、歌唱力もあり存在感がある。夫がクリス・マーティンなんだから歌ぐらい楽勝で唄えるに違いない。ボーを演じたギャレット・ヘドランドがかっこよくて歌声も味があった。「トロン:レガシー」などで注目の若手俳優だけど、これは人気が出る予感。

ミスコン出身のチャイルズを演じたレイトン・ミースターもよかった。普通なら引き立て役になりそうな役だけど、実際に歌手でもあるから歌も上手いし、輝いていた。映画内の生い立ちが実際の彼女の生い立ちと重なっているから力が入っただろう。家族は麻薬で財を築いた人たちで、全員逮捕され獄中出産で生まれた彼女。自力でスターに登り詰めたレイトン・ミースターを応援せずにはいられない。

アメリカでは評判の高かった作品だが、日本でのカントリーの人気の低さもあってか、DVDスルーとなった作品。確かにカントリーって日本でいう演歌みたいな印象だからあまり聴かない。でも、映画で聴くとけっこういいもんだ。カントリーを聴きながら、愛と再生の物語を楽しんでもらいたい。
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