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ブラッド・クリークのNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

ブラッド・クリーク(2009年製作の映画)
3.2
2024/02/04鑑賞。64点。
実は本作には、【プリズン・ブレイク】でドミニク・パーセルと共演したウェントワース・ミラーがノンクレジットで出演している。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
1930年代、ナチス党のヒトラーは、"ルーンストーン"と呼ばれる文字の刻まれた石の魔力を使えば、最強の存在になれると信じていた。
"ルーンストーン"には強靭な肉体を得る力・不老の力・死者を蘇らせる力・蘇った死者を意のままに操る力がある。

1936年、ウェスト・バージニア州タウン・クリーク。
ドイツ系移民のヴォルナー家は、偶然敷地内で"ルーンストーン"を見つける。ナチスの息がかかる歴史学者・ヴィルト(演. マイケル・ファスベンダー)が派遣され、"ルーンストーン"の魔力を手にする。

2007年、タウン・クリーク。
イラク戦争の帰還兵・ヴィクター(演. ドミニク・パーセル)は、弟・エヴァン(演. ヘンリー・カヴィル)と釣りに行って失踪する。
その2年後のハロウィンに、ヴィクターがエヴァンの前に姿を現す。

ヴィクターは、"自分を2年間にわたって監禁・拷問し続けた者(=ヴィルト)とある一家(演. ヴォルナー家)に復讐する"と言い、兄を見つけられなかった罪悪感からエヴァンは協力することに。

ヴィクターが監禁されていたヴォルナー家の屋敷は、周囲に誰も住んでない場所に位置する。
ヴォルナー家の長男・カールを射殺して他の家族を人質に取り、ヴィルトの居場所を聞き出そうとするものの失敗。
ヴォルナー家は、ヴィルトによって不老の力を授けられていた。

夜になるとヴィルトが自ら姿を現す。
ヴォルナー家の長女・リーゼが、家の外壁に呪文を書いており、この呪文がある限りヴィルトは家の中には入れず、敷地から出ることもできない。
ヴィルト自身は家に入れないが、彼が蘇らせた者は侵入できるため、カールを生き返らせて奴隷兵士にして家に送り込む。

カールは、ヴォルナー家の父・オットーを殺害して奴隷兵士の仲間に変える。
ヴィクターとエヴァンは協力してオットーとカールを殺し、生き残っているリーゼとヴォルナー家の母 ミセス・ヴォルナーも手を貸すことに。

リーゼは、かつてヴィルトが研究内容をまとめた手記を盗み出していた。
ヴィルトの目的は、月食の夜に"第3の目"と呼ばれる武器を手に入れることで、そのためには人間の血が必要だった。そのため、ヴィクターは犠牲となり、彼以外にも大勢が被害に遭っていたと判明する。
ヴィルトにとっては、血縁者の血と死者の血が毒らしく、強靭な肉体を持つ彼に対抗するためには、ヴィルトが人間だった頃に身につけていた鎧を着るのが得策・・・というのも、ヴィルトの鎧は彼の先祖の骨で作ったものであり、彼の血縁者の血が染み込んだ鎧こそが最大の対抗手段なのだ。
だがあくまで"対抗手段"であり、彼を"倒す手段"は別にある。
ヴィルトを倒す手段とは、鎧の骨を砕いて体内に取り込み、自分の血を飲ませること。

エヴァンとリーゼが囮になり、ヴィクターは納屋に向かって鎧を手に入れる。
ヴィクターは鎧をエヴァンに渡した後、今度は自分が囮になるが、ヴィルトに追いつかれて大怪我を負わされる。
ヴィルトは「弟が死ぬところを見せてやる」と言い、エヴァンとリーゼのいる場所へ向かう。

一方エヴァンはリーゼの力を借り、自分の背中を傷つけてそこに粉々にした骨を塗り込む。
ヴィルトは罠だと気づかないままエヴァンの血を飲み、急激に弱体化する。怪力こそあるものの、頑丈だった皮膚は人間と同じ程度。
エヴァンはナイフでヴィルトの脳天を突き刺し、負傷しながらも駆けつけたヴィクターが有刺鉄線で首を絞めて切り落とす。

ヴィルトの死により、ヴォルナー母娘は本来の年齢まで老いてしまう。ミセス・ヴァルナーは即死、虫の息のリーゼは「"ルーンストーン"を求めて派遣されたナチスの工作員は全部で8人おり、ヴィルトはそのうちの1人に過ぎない」と言い残して息を引き取る。

ヴィルトが残り7つの"ルーンストーン"の場所まで把握して地図に残していたため、生還したヴィクターとエヴァンは、その地図を頼りに残る7人のナチスたちを殺す旅へ出る。
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